「機会に感謝し、その先にあるもののために興奮している」
デマーカス・カズンズがロケッツとの1年契約に合意したと『ESPN』が報じた。
カズンズはわずか1年半の間に左足アキレス腱断裂、左大腿四頭筋断裂、そして左膝前十字靭帯断裂という選手生命を脅かす大ケガに見舞われた。先月には自身のTwitterにトレーニング動画を公開し、順調に回復していることをアピール。新シーズンの開幕には間に合わないことが予想されるが、「機会に感謝し、その先にあるもののために興奮している」とカズンズは語った。
ロケッツはロバート・コビントンやオースティン・リバースが退団し、指揮を執ったマイク・ダントーニもチームを去った。センタープレーヤーを置かない『マイクロボール』は一定の結果を残したが、レイカーズの壁を超えられなかった。先日には、ピストンズでブレイクしたビッグマン、クリスチャン・ウッドと3年4100万ドルで契約したため、オーソドックスな戦術へと戻す。
エースのジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックの2人が球団にトレードを申し入れたと噂され、2人を失えばチームは再建期を迎えることになる。それでも、カズンズがかつての輝きを取り戻すことができれば、その再建スピードは各段に増すはずだ。ペリカンズでプレーした2017-18シーズンのカズンズは平均25.2得点、12.9リバウンド、5.4アシストを記録。平均で25得点、12リバウンド、5アシスト以上を記録した現役選手はヤニス・アデトクンボしかおらず、NBAの歴史においても他に5人しか達成していない。
カズンズが復活し、成長著しいウッドと強力なフロントラインを築くことができれば、ロケッツは昨シーズンとは真逆のインサイドが強みなチームへと生まれ変わる。両エースの去就は依然注目だが、何はともあれカズンズの完全復活が期待される。