ラメロ・ボール

兄弟でトップ5指名はNBAドラフト史上初

NBAドラフト2020で全体1位指名候補の一人だったラメロ・ボールは、全体3位でホーネッツから指名された。両親とドラフトの行方を見守っていたラメロは、黒のスーツ姿で吉報を受け取り、家族と抱き合った。

2019-20シーズンはオーストラリアのイラワラ・ホークスでプレーした彼は、12試合に出場して平均17.0得点、7.6リバウンド、6.8アシストを記録。同リーグ史上最年少でトリプル・ダブルを達成するなどポテンシャルの高さを示し、今年のドラフト上位指名確実と見られていた。

ペリカンズでプレーする兄のロンゾ・ボールは、2017年のドラフト全体2位でレイカーズから指名された。兄弟揃ってトップ5指名を受けたのは、NBAドラフト史上初となる。

彼にNBAデビューのチャンスを与えたホーネッツは、言わずと知れたマイケル・ジョーダンが筆頭オーナーを務めるチーム。以前『バスケットボールの神様』ことジョーダンに「1対1で勝てる」と噛みついた父親のラバー・ボールに対し、ジョーダンも「片足でやっても勝てる」とリアクションしたことが話題になった時期もあった。ラメロの入団をきっかけに、ラバーとジョーダンによる友好的な2ショットが実現する可能性もある。

ジョーダンのチームに加わることについて、ラメロは「本当にうれしい。これ以上の言葉がないほどにうれしいよ」と喜びを形容した。球団の新たな顔として指名されたことについて聞かれたラメロは「僕はバスケットボールをプレーするために生まれてきた。それが僕の答え」とルーキーらしからぬ返答をした。

ホーネッツのバックコートには、成長著しいデボンテ・グラハムとベテランのテリー・ロジアーがいる。指揮官のジェームズ・ボーレゴは、ラメロを同時に起用してスリーガードを実現させ、グラハムとロジアーをオフボールからのプレーで生かすかもしれない。

ラメロがどういう変化をもたらすか、新シーズンのホーネッツに期待したい。