デニス・シュルーダー

ロンド引き留めの難易度が上がり、トレードへ方針転換

レイカーズがデニス・シュルーダーの獲得に動いていると『ESPN』が報じている。サンダーにはダニー・グリーンと今年のドラフト1巡目28位指名権を提供する、という内容のトレードが話し合われているという。

シュルーダーはドイツ出身の27歳。2013年のNBAドラフトで指名されたホークスで5シーズンを過ごし、ここ2シーズンはサンダーでプレー。視野が広くペイント内まで切り込んでシュートを決めることができるガードで、今シーズンはセカンドユニットながら平均18.9得点、フィールドゴール成功率46.9%、3ポイントシュート成功率38.5%を記録した。シックスマン賞はモントレズ・ハレルに譲ったものの、彼に次ぐ2位の得票を集めている。

レイカーズはプレーオフで活躍したポイントガードのラジョン・ロンドがフリーエージェントとなり、高額年俸を出さなければ引き留めが難しい状況。それならば34歳のロンドから若いシュルーダーへと切り替える、という考えだ。

プレーオフでの勝負強さではロンドが唯一無二の能力を持つが、シーズンを通じて点を取り、ゲームメークもできる点、そして将来性ではシュルーダーだ。シュルーダーは1550万ドル(約17億円)の契約を1年残し、来年オフにフリーエージェントとなるが、レイカーズはその後の新契約を結ぶところまで計算に入れて彼を獲得するだろう。

レギュラーシーズンにはエイブリー・ブラッドリーが先発ポイントガードを務めたが、シュルーダーが加われば彼が先発を務めることになりそうだ。レブロン・ジェームズがボール運びの役割を担うことも多かったが、得点面だけでなくゲームメークの負担も軽減させられる。アレックス・カルーソやケンテイビアス・コルドウェル・ポープ、クイン・クックと、レイカーズの新たなバックコートはこの年代の選手が担うことになる。

アンソニー・デイビスが契約最終年のプレーヤーオプションを破棄して、今オフにフリーエージェントになる意向を示したとされるが、レイカーズとの関係には何ら問題がなく、新たに長期契約を結び直すことになるだろう。

NBA王者となったレイカーズは、オフの補強でも抜かりなく新シーズンに向けた準備を進めている。