「球団が正しい判断をしてくれれば、僕は今のチームで今後もプレーする」
バックスのヤニス・アデトクンボはできるだけ長くミルウォーキーでキャリアを重ね、球団を優勝に導きたいと考えている。
今年のオフにバックスとスーパーマックス契約を結ぶ資格があるアデトクンボの動向は、2021年にフリーエージェントになる同選手の獲得を狙うチームの補強にも影響を及ぼす。延長契約について明言を避けているアデトクンボだが、休暇で訪れているスウェーデンでストックホルムのメディア『Aftonbladet』の取材に応じた。
ウォリアーズ、ヒート、マーベリックスが獲得競争に参戦すると報じられるなど、アデトクンボの去就に関する噂は絶えない。本人は「いろいろと噂されているよね。みんなそれぞれ意見があっていいと思うけれど、最終的には家族にとってベストな決断を下す」と答えた。
「今後数年ミルウォーキーでプレーしない理由が見当たらない。球団と僕の考えが『NBA優勝を目指す』で一致しているのなら大丈夫。もし、それが変わってしまったら良くないけどね。僕は勝ちたい。簡単なことさ。チームが勝てて、勝者のカルチャーを球団に根づかせることができるなら何の問題もない」
記者から「つまり、来シーズンはバックスでプレーして、それから延長契約にサインするつもり?」と畳みかけられると、アデトクンボは「今後のプランに関しては分からない」と濁した。
「球団の決断次第だ。球団が正しい判断をしてくれれば、僕は今のチームでこれからもプレーする。もしそうでなかったらどうなるかな。NBAにはビジネス的な側面があって、状況は日に日に変わる。それでも球団と一緒に成功を収めたい気持ちでいる」
アデトクンボが言うように、彼が残留するためにバックスがすべきことは単純明快で、優勝できるチームを編成すること。この要求にフロントが応じられなければ、彼は環境を変えるつもりなのだろう。来週ドラフトが開催され、それが終われば移籍市場が開く。バックスがエースを納得させられるかは、球団が本気で勝ちに行く姿勢をロスター編成という形で見せられるかにかかっている。