今後は毎月キャンプを実施してメンバーを選考
3人制バスケットボール『3×3』女子日本代表は、来年5月に開催予定の東京オリンピック予選(OQT)に向けた強化合宿を行っている。
本来であれば今年の3月中旬にOQTが行われていたはずだが新型コロナウイルスの影響で延期となり、3×3女子日本代表はバスケット競技で唯一、東京オリンピックの出場権を獲得していない。
ディレクターコーチを務めるトーステン・ロイブルは久しぶりの合宿を「8カ月も中断期間があったので3×3のリズムをつかむのに苦労して、初日は不安が先立ったキャンプでした」と語る。それでも、「幸いにもベテラン選手が中断前ぐらいの状況まで戻ってくれて、新規の選手もキャンプ3日目ぐらいにはリズムをつかみ始め、クオリティは上がってきている」と手応えを語る。
以前から11月以降は毎月キャンプを行いたいと語っていたロイブルコーチだが、OQTに向けての今後の考えをこうコメントした。「Wリーグとも話し合いながらサポートしてもらっているので、毎月のキャンプは実施できそうだと感じている。OQTまではあまり時間がないのでトライアウトを短くして、選手を早い段階で絞らないといけない。正しいラインアップを探して、その選手たちに国際経験をさせた上でOQTに挑みたい」
今回は新たに加わった選手も多い。「オリンピック延期に伴い引退を決意した選手や3×3競技を引退した選手もいる。今回は5人制代表に呼ばれた選手もいるから、そのスポットを埋められる選手を探していて、そのために新たに6選手を入れてトライアウトをしている」とメンバー構成について語った。
最年長となる篠崎澪は、久しぶりの合宿に対し「8カ月ぶりの3×3だったので、やっていた私たちでも慣れるのに時間がかかりました。今は徐々に取り戻して前の状態に近づいているかなとは思います」と語る。
3×3女子日本代表は8月に行われた『BASKETBALL ACTION 2020 SHOWCASE』で人数が揃わずゲームをすることができなかった。篠崎も「8月にゲームができなくて3×3をする機会が減ってしまいましたが、こうやって新しい選手も加わって集まれたことはすごく良いことだと思います」と言う。「一人ひとりがもっと3×3に慣れて、日本全体のレベルがアップできればと思います」と今後への意気込みを語った。
今後はトライアウトを兼ねながらもチームケミストリーを高めていく必要がある。まずは東京オリンピック出場権獲得に向け、3×3女子日本代表チームの戦いが始まった。
3×3女子日本代表候補、第1次強化合宿参加メンバー
篠崎澪(G /富士通レッドウェーブ)
田中真美子(C /富士通レッドウェーブ)
西岡里紗(C /三菱電機コアラーズ)
小笠原美奈(F /東京羽田ヴィッキーズ)
永田萌絵(G /トヨタ自動車アンテロープス)
岡田英里(G /富士通レッドウェーブ)
中田珠未(C /ENEOSサンフラワーズ)
平末明日香(G /トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
馬瓜ステファニー(F /トヨタ自動車アンテロープス)
山本麻衣(G /トヨタ自動車アンテロープス)
野口さくら(F /シャンソン化粧品シャンソンVマジック)
平下愛佳(G /トヨタ自動車アンテロープス)