NBA

レギュラーシーズンは82試合から72に短縮の見込み

開幕時期が不透明だったNBAの2020-21シーズンは、年内にスタートする方向性で固まった。NBA選手会は現地11月5日に会議を設け、12月22日開幕案を承認した。今後は選手会とNBAが労使協定の合意に向けて話し合い、11月18日に行われるNBAドラフト後から各チームが補強に向けて動くことになる。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、NBAは2019-20シーズンのレギュラーシーズンを3月中旬から7月末まで中断したため、NBAファイナルが終わったのは先月の11日。新シーズンに向けたトレーニングキャンプは12月1日から始まる予定とのことで、ファイナルまで勝ち進んだレイカーズとヒートの選手は、約1カ月半のオフしかとれない。

これまでは年明け開幕でレギュラーシーズンも60試合になると噂されていたが、年内開催かつレギュラーシーズン72試合が選択された背景には、リーグの収益がある。『ESPN』によれば、12月22日に開幕し、東京オリンピックが開催される7月中旬前にシーズンを終わらせることで、リーグの収益も5億ドルから10億ドル(約500億円から1000億円)程度上積みできると試算している。

NBAに限らず、コロナの影響によりシーズン中断を余儀なくされた他競技も通年よりも短いオフを挟み、新たなシーズンに臨んでいる。もし年明け開幕になっていたら、NBA選手のオリンピック派遣を認めるのも難しいとされていたが、これでNBAでプレーする各国の代表選手が参加できる見通しとなる。 選手は短いオフを心身のケアにあて、球団はドラフトから開幕までのわずか1カ月という短期間に新たなロスター編成を済ませなければならない。今年のオフシーズンは慌ただしいものになりそうだ。