2人はライバル、福岡大学附属大濠の平松克樹&福岡第一の松本宗志「次はウインターカップのメインコートで」

2人はライバル、福岡大学附属大濠の平松克樹&福岡第一の松本宗志「次はウインターカップのメインコートで」

2020/11/05
平松克樹&松本宗志

西福岡中で全国制覇を成し遂げたコンビがライバルに

福岡第一と福岡大学附属大濠による『福岡対決』は昨年のウインターカップ決勝と同じ顔合わせ。注目の一戦は後半に抜け出した福岡第一の快勝に終わっている。それでも、キャプテンの松本宗志の表情は晴れない。彼自身はファウルトラブルで、苦戦が続いた前半に貢献できなかったとの思いが強い。またチームとしても、大濠の対策にやられた部分が多いと感じていた。

「点数は開いたんですけど、まだ第一のバスケットボールとしては改善点がたくさんあります。守って走るバスケットを、部分的じゃなくて40分間ずっと出し続けることが大事なので。ハーパージュニア(ハーパージャン・ローレンス・ジュニア)やキエキエ(キエキエトピー・アリ)の対策をすごくやられて、止められてしまいました。そこは大濠さんの強い部分だと思います」

松本自身は「正直言うと緊張しちゃってて」という出来。「試合経験もあまりないですし、たくさんのメディアの方々が自分たちの試合を取り上げてくださって、全国の皆さんに見てもらえたのは良かったのですが、こういう舞台で緊張してしまいました。前半は良い動きが全然できなかったし、ファウルが重なってベンチにいる時間も長くなって。でも3年生の同級生が頑張る姿を見せてくれて、自分もこれじゃダメだと。そういう気持ちで入った後半に3ポイントシュートが決まって良かったです。後半の活躍は彼らのおかげです」

一方の大濠は重要な一戦を落として肩を落としていた。平松克樹はこう語る。「第一さんが勢いのあるところで、自分たちが逆にもっと盛り上げるとか、チームでのコミュニケーションとかディフェンスとかルーズボールとか、いまいち頑張れていませんでした。個人のシュート力ももちろんですが、チームでのコミュニケーションの量だったり、厳しくなったところで頑張る力を日々の練習から築いていきたいです」

この借りはウインターカップ本大会で返せばいい。昨年の福岡決勝の分もあり、両校のライバル意識は例年以上に強い。もっとも、敵だからと憎み合うようなオールドスタイルなライバル意識は、今の彼らにはない。特に松本宗志と平松克樹は西福岡中で全国優勝を果たした仲間だ。試合が終わればノーサイド、それどころか試合中のライバル意識も明るく前向きなものだ。

平松克樹

平松克樹「試合中は本当に『やられた』という気持ち」

──注目される大舞台でマッチアップする気分はどうでしたか?

平松 宗志が僕か(西田)陽成のマークに付くだろうとは試合前から話していたので、どっちに付くのかと思ったら自分にだったので、ちょっと嫌でした。最初に自分がレイアップに行けて気持ち良く入れたんですけど、出ている時はずっと宗志に付かれていて、なんかずっとストレスを抱えながらやっていました。

松本 僕が隣にいるからそう言ってるだけですね。今日はノビノビとやっていましたよ。僕は克樹にもっとストレスを与えてパスミスとかやらせなかったんですけど、ゲームコントロールをされて、なおかつ点数も取られて、アシストもバンバン決められたので、今日は一本取られたかなって感じです。

平松 宗志はディフェンスが持ち味ってみんな分かってるんですけど、今日はディフェンスしながら3ポイントシュートを決めたり、4点プレーのアンドワンをされたり、試合中は本当に「くそ、やられた」という気持ちでした。

──昔からの仲間がこういうレベルで切磋琢磨しています。「こいつだけには負けられない」という思いはありますか?

平松 小学校の時はチームだと自分たちが強かったんですけど、個人的な力ではずっと負けていました。中学校ではすごく良い感じにプレーできて、一緒に日本一になれました。高校では本当は今日倒す予定だったのに負けたので、あとはウインターカップで倒して最後に泣かしてやりたいと思います(笑)。

松本 負けられないです。今の言葉でまた刺激をもらえたので、明日からの練習も頑張れます(笑)。

松本宗志

松本宗志「去年みたいに福岡は強いと言われたい」

──マッチアップしてお互いのプレーを間近で見て、「ここ直した方がいいよ」とアドバイスできる点はありましたか?

松本 うーん……なかったですね。普通にチームをプレーで引っ張っていたし、精神的にもキャプテンだという姿を克樹に見せられたので、克樹に対しての改善点は別にないですね。

平松 僕もないんですけど、もうちょっと良いところでシュートを外した方がいいよ、と思いました。持っていかれましたもん。正直、「絶対に入らないだろ」と思ったシュートも全部逆を行かれて決められたので、試合中はイライラしました。

──ではそれぞれ、ウインターカップへの抱負を聞かせてください。

平松 第一さんが必ず決勝まで上がって来ると思っています。自分たちも決勝まで行き、第一さんを倒して日本一になりたいです。

松本 次はメインコートで戦いたいです。去年みたいに「福岡は強い」と言われたいです。ここでやった今日の決勝が全国大会の決勝レベルだと毎年言われているので、それを今年も言われるような形にしたいです。

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