1位指名候補ジェームズ・ワイズマンはウルブズ行きを拒否?
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大幅に遅れていた、NBAドラフト2020が11月18日に開催される。
昨年のザイオン・ウィリアムソンやジャ・モラントのような大物が不在と呼ばれる中、上位指名権を持つティンバーウルブズやウォリアーズだけでなく、どのチームが誰を指名するのか、それとも指名権をトレードし戦力補強を行うのか、注目が集まっている。
今年のドラフト全体1位指名権を持つティンバーウルブズは1位指名候補のラメロ・ボールと面談したと『CBS Sports』が伝えた。ボールは身長が200cmを超える大型ポイントガードでプレーメーカーとして高い評価を受けているが、面談では良い印象を残せなかったと報じられている。
一方、別の1位指名候補ジェームズ・ワイズマンはティンバーウルブズ行きを望んでいないと報じられている。理由はウルブズのエース、カール・アンソニー・タウンズの存在だ。身長210cmを超えるワイズマンは同じセンターのタウンズとポジションが重なる。ただ球団社長のガーソン・ローザスは現在のロスターとチームへのフィットにかかわらず指名候補全員を検討すると明言していて、ワイズマンを指名し他球団とのトレードを模索するも可能性もある。
全体2位指名権を保持するウォリアーズはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのコアに若い才能を補強したいと考えている。ウォリアーズは前評判の高いボールやワイズマンではなく、デイトン大のビッグマン、オビ・トッピンやイスラエル出身のデニ・アブディヤを高く評価しているようだ。
6位指名権を持つホークスはオールスターガード、トレイ・ヤングを中心にすぐに結果を残したいと考えていると『The Ringer』は報じている。「複数のリーグ関係者によると、ホークスはプレーオフ進出を目指し1巡目指名権を売りに出している。フリーエージェントの獲得にも積極的に動くことが予想される。フランチャイズは今、優勝を目指し、トレイ・ヤングを最大限生かしたい考えだ」
『The Ringer』は全体14位、26位、30位の指名権を持つセルティックスが3つまとめてトレードし、さらに上位での指名権の獲得を検討しているとも報じている。セルティックスが狙っているのは昨シーズンにニュージーランドでプレーしていたガードのRJ・ハンプトン。ジャンプシュートに難があるが、爆発的なスピードのドライブが魅力で、セルティックスではセカンドユニットのスコアラーとして活躍が期待できる。
ドラフトでは様々な思惑が錯綜する。どのチームが成功を手にするか見守りたい。