写真=Getty Images

コービーとともにNBA優勝を5度経験したフィッシャーは2014年に引退

レイカーズで5度の優勝を達成したデレック・フィッシャーが、公式Instagramページでバスケットボールの練習を再開させたことを公表した。

フィッシャーは、サンダーに所属した2013-14シーズン終了後、レイカーズ時代の恩師で、現在ニックスの球団社長を務めるフィル・ジャクソンからの要望に応える形で選手を引退し、ニックスのヘッドコーチに就任した。

ジャクソンがブルズとレイカーズで黄金期を築くことができた大きな要因である『トライアングル・オフェンス』を知るフィッシャーが現場を預かる形となり、古豪復活の期待が高まった。

だが、当時のニックスは再建の土台すらできていなかった。ましてや、コート上の5人全員のコンビネーションがあって初めて機能するトライアングル・オフェンスは難解で、理解し実行するにはバスケットボールIQの高さも求められる。懸念された通り、フィッシャー政権1年目のニックスは、球団史上最低の17勝65敗に終わった。2年目の昨シーズンは、新人クリスタプス・ポルジンギスの台頭がありながらも勝率5割を行ったり来たりの成績が続き、2016年2月8日にフィッシャーは解任された。

それ以降、解説者としての活動を始めたフィッシャーだが、指導者転身後も現役時代とほぼ変わらないシェイプを維持。公開された練習の動画を見ても、昔の動きとさほど変わらないところが見て取れる。

7月下旬、フィッシャーが最後に所属したサンダーは、キャップスペースを空けるため、これまで保持し続けていた彼の権利を放棄した。現時点で41歳のフィッシャーが現役復帰を本気で検討しているかどうかは定かではないが、体力的な限界を感じての引退ではなかったため、今も選手としての情熱が残っているのかもしれない。

レイカーズでコービーと共に3連覇を含む5度の優勝を経験。抜群の勝負強さで何本もビッグショットを沈めてきた。