ディフェンス合戦となった『福岡対決』、ファストブレイクで流れを引き寄せた福岡第一が福岡大学付属大濠に快勝

ディフェンス合戦となった『福岡対決』、ファストブレイクで流れを引き寄せた福岡第一が福岡大学付属大濠に快勝

2020/11/03
福岡第一

大濠は後半に粘りを見せるも、速攻を止められず

ウインターカップの福岡県予選は今日が最終日。男子の決勝リーグでは、ともに2連勝の福岡第一と福岡大学付属大濠が『実質的なファイナル』を戦った。昨年のウインターカップ本大会の顔合わせが再現となったこの試合は、予想を裏切らないハイレベルな展開となった。

決勝リーグに勝ち上がった中村三陽と祐誠に対してすべて100点ゲームで圧勝した両チームだが、直接対決となるとディフェンスが前面に押し出される展開に。福岡第一は大濠のピック&ロールに対し、ブリッツで強烈なプレッシャーを掛けて形を作らせない。大濠も、キエキエトピー・アリのポストアップに粘り強い対応でターンオーバーを誘う。

ここから次第に抜け出したのは福岡第一だった。大濠のディフェンスに手こずっていたのは変わらないが、アリのリバウンドとブロックショット、アタックを止めてさばくパスをスティールしてはファストブレイクに持ち込む。粘り強いディフェンスから、ボールを奪うと一気にフィニッシュまで持ち込む迫力は去年のチームから変わらない。福岡第一がこうして少しずつリードを広げて37-29で前半を終えた。

それでも、第3クォーター開始から大濠の時間帯が訪れる。ボールへの執着心を強め、ルーズボールに身体を投げ出し、リバウンドも200cmのアリに良いポジションを取られても最後まで腕を伸ばして簡単に取らせない。さらには攻めで違いを生み出すハーパージャン・ローレンス・ジュニアにフェイスガードで自由を与えず、福岡第一のファストブレイクを封じた。オフェンスでは西田陽成が1on1で強引に仕掛けてアリから個人3つ目のファウルを引き出す。こうして後半開始から3分半に渡り福岡第一の得点を止め、西田の3ポイントシュートで37-37の同点に追い付いた。

福岡第一

「去年に負けないチームを作って3連覇したい」

しかし、大濠の8-0のランが福岡第一の闘志に火を付けた。抑えられていたアリがゴール下で意地の連続得点を奪うと、120%の勢いを持続できない大濠に対し當山修梧がファストブレイクで続き、當山の強烈なプレッシャーディフェンスによるスティールからハーパーの速攻と、ファストブレイクを連発し始める。さらには大濠のダブルチームにアジャストし、アウトサイドの空いた選手にパスが回るようになると、前半はほとんど決まらなかった3ポイントシュートが次々と決ま、一気に点差が広がった。

タイムアウトを取って流れを切ろうとする大濠だが、一度守勢に回ってしまうと福岡第一の勢いを止めるのは簡単ではない。37-37と同点にされた後の6分半を26-6と圧倒した福岡第一。点差が離れても相手が大濠とあれば最後まで集中力は途切れない。第4クォーターもファストブレイクに3ポイントシュートにと攻守に圧倒。速い展開からアリのポストアップ、ダブルチームに来たところでキックアウトのパスを受けた松本宗志がファウルを浴びながら3ポイントシュートをねじ込むバスケット・カウント。このボーナススローも決めて75-49。この直後にハーパーがドライブで大濠ディフェンスを破りレイアップに持ち込んで勝負アリとなった。

88-61で福岡第一が勝利。井手口孝コーチは「先輩たちが2連覇してますので、何が何でも3連覇したいのが子供たちの思い。これからしっかり鍛えて、もっともっと良いバスケットができるように12月まで頑張りたい」と、12月23日に開幕するウインターカップ本大会への思いを語るとともに、同じくウインターカップに出場するライバルの大濠に対し、「近くにあるからこそ高め合っていける、一番良い練習相手。また全国大会で対戦したい」とコメントしている。

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