最終戦では全選手が得点を挙げてシーズン前半戦を締めくくる
トヨタ自動車アンテロープスは昨日、アイシン・エィ・ダブリュウィングスとの一戦を84-59で完勝し、レギュラーシーズン前半戦を9勝1敗の西地区1位で終えた。
ルーカス・モンデーロヘッドコーチは、「このチームはやる気やプレーがプロらしく素晴らしい」と選手を称え、前半戦をこう総括した。「私たちは攻守に渡ってやりたいバスケットができたから西地区のトップにいることができている。現時点でもオフェンス、ディフェンスともにまだ成長できる部分があるから、もっともっと上に行けるチームだ」
モンデーロヘッドコーチがアンテロープスを指揮して、今シーズンで2年目となる。そのため「昨シーズンは上手くできなかったこともあったが、今は絆を深め合いながら、チームとして上手く団結できている」と昨シーズンとは違う『チームの団結力』を感じていると言う。
キャプテンを務める三好南穂は「今日の試合は全員が出場して、全員が得点を挙げられて良かったです」と、良い形でレギュラーシーズンの前半戦を締めくくることができた手応えを語る。
そして前半戦を西地区1位で終えることができた要因について、三好は「昨シーズンは勝っていても不安を持ちながらプレーしている時間がありましたが、今シーズンはそういう時も自信を持って全員がプレーできています」と言い、そこにはヘッドコーチが求めるバスケットの理解度が高まったからだと続けた。
「ルーカスのバスケットをやって2年目になり、私たちもやりたいことが分かってきて、フィットしてきていると感じています。一人ひとりが自信を持って一つひとつのプレーをできるようになっているのが今シーズンの強さだと思います」
チームは新加入の選手も存在感を発揮するなどして、好調を維持している。しかし、三好個人は得意の3ポイントシュートが安定せず、昨シーズンは42.5%を記録した3ポイントシュート成功率は、今シーズンは10試合を終えて28.6%、平均得点も9.0と伸び悩んでいる。本人も「正直、個人的にはスタッツがあまり良くありませんが、チームは勝てているので良かったです。3ポイントシュートの確率が良くないので、後半戦に向けて精度を上げてチームに貢献したいです」と課題を挙げる。
リーグ戦は一時中断し、皇后杯を挟んで年明けにシーズン後半戦を迎える。今シーズンのアンテロープスは『速いバスケット』を目指しているが、そのためにはディフェンスが重要だ。三好は言う。「チームとしての課題はリバウンドをしっかりと自分たちが取ること。あとはディフェンスをしっかりやること。前線からどんどん激しく当たってディフェンスからオフェンスに繋げるようなバスケットを皇后杯と後半戦でも毎試合でやっていきたいです」
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