「大事なのは、息子に合った指導者がいるチームということ」
NBAドラフトまで20日を切り、上位指名権を保持するチームは指名候補の絞り込みに入った。
ドラフトエントリー後から注目されているラメロ・ボールは、トップ5での指名が有力視されている逸材で、センスだけでいえばペリカンズの司令塔であり、ボール一家長男のロンゾを上回るとも言われている。ドラフトが迫った今、ボール一家の大黒柱であり、ロンゾがNBA入りする前からメディアに登場して何かと話題を提供してくれている父ラバー・ボールが口を開いた。
YouTubeチャンネル『The Pascal Show』に出演したラバーは、ロサンゼルスの邸宅を公開。そこでラメロの行き先について聞かれると、「ニックスかピストンズが良いと思っている」と語った。実際にどのチームが指名するかはドラフト当日のお楽しみにしても、かつては3人の息子をレイカーズでプレーさせたいと発言したこともあるラバーにしては意外な返答だ。その理由について、彼はこう続けている。
「LAは今じゃない。レブロン(ジェームズ)とAD(アンソニー・デイビス)がいる今のチームは、あまり良い環境とは言えない。以前息子(ロンゾ)がLAでプレーしたが、コーチが酷かった」
「実際は、どのチームだって構わないんだ。大事なのは、息子に合った指導者がいるチームということ。メロの力を信じてくれる指導者がいるなら、どのチームだって構わない」
ラバーは、今もラメロがドラフト1位に相応しい才能の持ち主と信じて疑わない。「私は以前から息子に、『お前がドラフト1位で指名される』と言ってきた。今年のドラフトにエントリーしている選手の中で、息子が一番知られているし、ベストガードだ。地名度があって、実力もベストなら、全体1位にならない理由が見当たらない。それに、リトアニアにしても、オーストラリアにしても、そこで一番の話題になったのは私たちだ」
現時点でニックスは8位、ピストンズは7位の指名権を保持している。もし本気でラメロを指名するのならば、ドラフトまでに上の指名権をトレードで獲得する必要があるだろう。ポジション的に見れば、ニックスよりピストンズの方がガードを必要としている。昨シーズン中にレジー・ジャクソンとの契約を解除し、デリック・ローズもトレード候補として名前が挙がっているからだ。
ドラフト当日までにどんなトレードが成立するのか、そしてラバーが理想とするラメロ・ボールの全体1位指名が実現するのかどうか、上位指名権を保持するチームの動向に注目したい。