スティーブ・カー

写真=Getty Images

復帰後の先発起用、来オフに向けたバックアップも約束

ウォリアーズがデマーカス・カズンズを530万ドル(約5億8500万円)のミッドレベル例外条項で獲得したというニュースは、レブロン・ジェームズのレイカーズ移籍よりもインパクトが大きかったかもしれない。

朗報をボブ・マイヤーズGMから聞かされたヘッドコーチのスティーブ・カーが、カズンズとの契約に関するエピソードを明かした。

サマーリーグの中継にゲスト出演したカーはこう語る。「私はサンディエゴの自宅からロサンゼルスに向かって運転していた。その時は違うフリーエージェントの選手と会う予定だったんだが、ボブから連絡があって『信じられない話だと思うけれど、聞いてもらいたい。デマーカス・カズンズを獲得できるかもしれない』と教えられた。本当に驚いたね」

カズンズのアキレス腱断裂という重傷から復帰した後のプランについても、指揮官にはアイデアがある。先週末に『Mercury News』の取材を受けた際、カーは「健康な状態に回復すれば、先発で使う」と明言。「デイミアン・ジョーンズとジョーダン・ベルの力を信じていないわけではないが、我々はオールスターセンターを加えるんだ。リーグでベストなセンターの一人をね。コンディションを取り戻せば、彼は先発出場する」

またカーは、この移籍が双方にとってプラスになると断言してもいる。「彼のキャリアにとっても新たな一面を見せるチャンスだし、チームには貴重な戦力になる。チームには彼の力が必要だ。彼には優勝に貢献してもらいたい。それに我々も、来年のオフに彼がフリーエージェント市場で良いポジションにつけるようにしてあげたい」

ウォリアーズとってカズンズが大きな戦力なのは言うまでもないが、復帰後のプレー、姿勢により、カズンズの選手としての評価にもプラスに働く可能性は十分にある。チームのサラリーキャップを考えると、ウォリアーズでのカズンズはおそらく1年限定になるだろうが、来シーズン中に完全復活を果たし、1年後にカズンズが希望する条件で他チームと契約できるよう、カーとウォリアーズはバックアップを約束している。