「みんなは偉大な選手を見飽きている」
2019-20シーズン途中からレイカーズに加わったJR・スミスは、レブロン・ジェームズとともに2回目のNBA優勝を果たした。
加入後のプレータイムは限られたものの、スミスはベンチのムードメーカーとしてチームメートを勇気づけ、10年ぶりの優勝に貢献。『CBS Sports』のポッドキャスト番組に出演した彼は、NBAファイナルMVPに輝いたレブロンの衰えを指摘する意見に「彼なら毎年、シーズンMVPを取れる」と反論している。
「ずっと前から彼の衰えを指摘する意見もあるけど、彼がこれまでに成し遂げきたことを考えれば毎年、シーズンMVPを狙える。でも、シーズンMVPの話になるといつだって彼は3番手に近い存在だ。ヤニス(アデトクンボ)かジェームズ(ハーデン)。ラス(ウェストブルック)かジェームズ、というようにね。レブロンはいつだって彼らと同じ位置にいるけど、みんなは偉大な選手を見飽きている。世界でベストプレーヤーである彼が、どうしてMVPに選ばれないんだ? 全くもって理解に苦しむし、いささか敬意を欠く行為だ。彼ならどのチームでも優勝を狙える」
2人は2016年にキャバリアーズの初優勝にも貢献している。当時のキャブズは、絶対王者ウォリアーズを相手に1勝3敗から大逆転優勝を果たしたファイナル史上初のチームになった。スミスはキャブズと今シーズンのレイカーズの違いを聞かれ、次のように答えた。
「レイカーズと当時のキャブズの違いはサイズだ。キャブズでは、より激しく、ハードにプレーしていた印象がある。ディフェンスもキャブズの方が荒かったかな。でも今のレイカーズにはアンソニー・デイビスやドワイト(ハワード)がいて、マーキーフ(モリス)もいることでラインナップを変えられる。レイカーズでは複数のやり方でプレーできるけれど、当時のキャブズはそこまでの万能性がなくて、一つのやり方しかなかった。レイカーズのサイズは圧倒的だよ」
シーズン中の起用法を考えれば、オフにフリーエージェントになるスミスがレイカーズと再契約を結ぶ可能性は低い。またレブロンと一緒にプレーする機会を得られるかは分からないが、『キング』の偉大さを間近で見てきた彼にしか言えないこともある。