痛みがなくなり「31歳に戻ったような気持ち」
今シーズンからウィザーズでプレーし、その後クリッパーズに放出されたアイザイア・トーマスが5月に股関節の手術を受けていたことが分かった。トーマスは2017年から同箇所のケガに悩まされてきたが、手術のおかげで再び健康を取り戻し、現在は来シーズンの復帰に向けトレーニングを続けている。
トーマスは『ESPN』のインタビューで現在の状態についてコメントした。「痛みはもうないし、可動域も完全に回復した。僕はこの3年間片足だけで世界のトップ選手と戦おうとしてきた。朝、靴下を履くと時は子供たちに手伝ってもらっていたのにね。今は筋力トレーニングもスクワットもこなせる。1日2回練習できる。カットや動き出して止まることもできるようになった。31歳に戻ったような気持ちだよ。それを証明する科学的な根拠もある」
2019-20シーズンはウィザーズで40試合に出場し平均12.2得点、3.7アシストを記録したが、チームにフィットできなかった。2月にクリッパーズにトレードされた直後に解雇され、手術を受ける決断をした。主治医のエドウィン・スーによると、トーマスの股関節には軟骨がなく骨と骨が接触している状態だったという。「手術前の彼は右足しか使うことができず痛々しい状態だった。左足で踏ん張ったり着地をするのを自然に避けていたようだ。術後4カ月で両側に均等に負荷をかけられるようになった」
現在フリーエージェントのトーマスは2020-21シーズンの所属先を探している。手術自体は好ましい経験ではなかったが、タイミングは完璧だったと語った。「新型コロナウイルスによる中断は僕のキャリアにとって不幸中の幸いだった。おかげで手術を受けることができたし、このリーグで戦うためのレベルまで身体を回復させることができた。正しい決断だったし、もう一度チームに貢献できることを証明したい」
2016-17シーズンには平均28.9得点を記録するなど、セルティックス時代に2度オールスターに選出されたトーマス。元『ボストンの王』はNBAに復帰し、かつての輝きを取り戻せるか。