ジミー・バトラー

「ハードに戦う姿勢だけが、チームに優勝をもたらす」

ヒートはプレーオフを通じてチームを引っ張ってきたバム・アデバヨとゴラン・ドラギッチが負傷離脱し、今シーズン最大のピンチを迎えている。

レイカーズとのNBAファイナル第2戦までを終えて0勝2敗。ドラギッチの今シリーズ中の復帰は難しく、アデバヨは復帰できたとしても100%のコンディションではない。これではレブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビスに加えて豪華サポーティングキャストが揃うレイカーズに対してヒートの勝ち目はない、と思われても仕方がない状況だ。

しかし、ジミー・バトラーを筆頭に、ヒートはあきらめていない。バトラーはヒートの劣勢を主張するメディアに対して「僕らがあきらめないチームだと、みんなは知らないようだね」と語る。「まだ終わっていないんだから、動けなくなるまで戦う。まだ0勝2敗。挽回するには特別な何かが必要になるけど、ウチはそれができるチームだ。外の人間に何かを言われたくはない」

レイカーズにリードを広げられた中、大ベテランのユドニス・ハズレムがベンチでチーム全員を叱咤する場面も見られた。ハズレムからの檄について聞かれたバトラーは「今よりもハードにプレーすること。彼はそれを伝えてくれた」と答えた。

「動けなくなるまで全力で、ハードにプレーしないといけない。バムとゴランがいないのだから、全員が集中して全力でやる必要がある。もちろん大変だけど、これができないと勝てない。ハードに戦う姿勢だけが、チームに優勝をもたらすんだ」

第1戦後、バトラーはレイカーズに勝つには「完璧に近いプレーが必要」とも話していた。第2戦を終えた今も、その考えは変わっていない。

「とにかく自分たちの力を信じて、お互いの力を信じないといけない。これまでやってきたこと、日々の積み重ねを信じている。この間も言ったように、完璧に近いプレーが必要だ。今はそれができていないし、このままできなければ大変なことになる」

レイカーズは連勝して圧倒的優位に立った今もヒートの力を警戒し、付け入る隙を見せていない。相手に油断や慢心がない以上、ヒートが勝つためには気持ちと戦術遂行力でレイカーズを上回るしかない。