過小評価を覆したナゲッツはさらなる飛躍へ、マイケル・ポーターJr.「心が痛むけど、来シーズンのことを考えたい」

過小評価を覆したナゲッツはさらなる飛躍へ、マイケル・ポーターJr.「心が痛むけど、来シーズンのことを考えたい」

2020/09/29
ナゲッツ

ジャマール・マレー「もっと強くなって戻って来る」

レイカーズに敗れ、ナゲッツの挑戦は幕を閉じた。それでも、彼らの戦いぶりの価値は何ら損なわれない。ヘッドコーチのマイケル・マローンは、カンファレンスファイナルでの敗退が決まった記者会見の冒頭で「チームを誇りに思う」と胸を張って語った。

「私が思うに、このチームは何か特別なものを持っている。この国の人たち、また世界中の人たちがプレーオフを見て、このチームに注目していた。若い選手たちが敗退の崖っぷちに追いやられながらも、生き残って前進し続けたんだ」

悔しい敗戦の直後でも彼が前向きでいられるのは、チームの成長に自信を持っているからだ。「すべての偉大なチームは敗北の痛みを経験している。この勝負で与えられるものは何もない。すべて自分たちでつかみ取っていくんだ。私たちは素晴らしいメンバーを揃え、正しい一歩を踏み出したところだ。他のチームをうらやましいとは全く思わない。このチームが本当に好きなんだ」

エースのジャマール・マレーは、マローンほど達観してはいない。敗退が決まった直後、健闘を称えるレイカーズの選手たちとハグしながら悔し涙を流したマレーは、「良い戦いができたと思うけど、敗者という立ち位置にいたくないんだ」と語る。「僕らはレギュラーシーズンよりもお互いを信じて戦い、そして強くなった。自分たちが成し遂げたことを誇りに思う。まだプレーオフに進出して2年目のチームだから、来年はもっと強くなってプレーオフに戻って来るつもりだ」

マレーはこのチームが常に過小評価されてきたことに憤り、それを力に変えてきた。だが、このプレーオフを経てナゲッツへの見方は変わるだろう。プレーオフで敗退した多くのチームが再編を迫られる中、ナゲッツは今のベースからさらに成長し続けられる数少ないチームの一つだ。

マレーとニコラ・ヨキッチとは長期契約を結んでいるのは大きな強み。ケガで『バブル』不参加だったウィル・バートンは来シーズンには戻って来る。『バブル』でオフェンス面では突出したポテンシャルを見せたマイケル・ポーターJr.は、今後さらなる成長が見込める。ディフェンス面の課題を解消して長いプレータイムを任せられるようになれば、マレーとヨキッチと並ぶ『ビッグ3』となる可能性さえ秘めている。

そのポーターJr.は、ルーキーシーズンにはケガで1試合も出場できず、今シーズンもケガなくプレーできたのは『バブル』でのシーズン再開から。それでも、ここで得がたい経験を積んだことで、彼の成長へのモチベーションはさらに高まっている。

「1勝3敗から2度も巻き返せたのは良かったけど、やっぱりここは僕らの望んでいたゴールじゃない。負けて心が痛むし、悲しいけど、もう来シーズンのことを考えたい」とポーターJr.は言う。

「このバブルで多くのことを学んだ。健康な状態でポストシーズンを迎えるのは初めてで、自分をより完璧な選手に成長させるというテーマに向き合うことができた。ここで出た経験は忘れない。ミスもたくさんあったけど、そこからも学びたい。僕にとっては初めてNBAでプレーするシーズンだった。良かったことと悪かったことの両方を大事にしたい」

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