大網ロケッツMBC

編集部からはスペシャルクリニックをプレゼント

『全国学生フリースローチャレンジ』の前期大会を制した大網ロケッツMBCは、千葉県の大網白里市で活動するミニバスチーム。その優勝トロフィーが選手たちに贈られた。カラーガラスで作られたトロフィーを手に、選手たちはカメラを向けられて恥ずかしそうにしながらも「トロフィーかっこいい」、「頑張って良かった」と喜びを口々に語る。

また『バスケット・カウント』編集部から大網ロケッツMBCには、スペシャルクリニックがプレゼントされた。JBA技術委員会の指導者養成部会ワーキンググループに所属し、名古屋ダイヤモンドドルフィンズU15での指導歴(アシスタントコーチ)を持つ片岡秀一コーチを招いてのワンデークリニックを実施。大網ロケッツMBCは、所属する千葉県ミニバスの山武支部では優勝できても、他の強い支部との対戦となるとなかなか勝てないのが悩み。事前にコーチ同士で連絡を取り合って課題を把握した片岡コーチは、「いつもの練習レベルのスタンダートを上げる」ことをテーマに2時間のクリニックを実施した。

まずはディフェンスにおけるサイドステップとスプリントの使い分け。日本代表の篠山竜青選手、渡嘉敷来夢選手のプレーを映像で確認し、ディフェンスの基本となる姿勢やサイドステップを確認した上で、状況に応じてスプリントで使い分ける事の必要性をドリルを交えながら指導した。

続いては2対3と数的不利な状況での速攻を止めるディフェンスの練習。ここで片岡コーチが伝えたのはコミュニケーションの大切さ。ドリブルで持ち上がる選手を誰が止めるのか、またカバーリングと、ディフェンスが声を出して連携することで速攻を止められる可能性が上がることを、実際のプレーの中で選手たちに教えていった。

最後はドリブルドリル。今はyoutubeやSNSの動画でいくらでもメニューは出てくるが、片岡コーチはそれを練習する中で実際のプレーにどう生かすかの意識を伝えた。

2時間以上のクリニックでは、1対1の攻防も数多く見られたが、メイントピックスとして教えたのはほとんどがディフェンス。「ディフェンス強度やコミュニケーション能力の向上をクリニックの中で重点的に取り組むことで、チームのディフェンス力を高める。日常の攻防の質を高めることで、長い目で見てオフェンス能力の向上にも繋がる」という考えに基づいており、大網ロケッツの情野コーチと事前に話し合いをする中で導き出されたものだ。

選手たちもそれを感じ、意欲的に練習に取り組んだ。決して簡単な内容ではなく、特に低学年の選手にはすぐに理解するのが難しかったかもしれないが、これから上級生のプレーを見て日々練習していく中で身に着くはずだ。

新型コロナウイルスの影響で春から夏にかけての大会はすべて中止になったが、大網ロケッツMBCは10月のオータムカップに向けて練習を重ねている。『全国学生フリースローチャレンジ』で向上したフリースローの技術とチームワークに加え、このクリニックで攻守のスタンダードを上げて、支部代表となり千葉県を勝ち抜き、関東大会を目指す。

https://twitter.com/1214Ruruko/status/1292416131718737921