ビッグネーム獲得の重圧を受けるレイカーズ、レブロン&レナード獲得は実現するか

2018/06/28
NBA&海外
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写真=Getty Images

レブロンを納得させるためにレナード獲得が必要

先日スパーズにトレードを要求したと報じられたカワイ・レナードの去就問題は、いまだ着地点が見つかっていない。

トレード要求が公になった後、スパーズ指揮官のグレッグ・ポポビッチはレナードと面会し、説得を試みた。だが、レナードに残留する意思はなく、希望移籍先として地元ロサンゼルスに本拠地を構えるレイカーズを挙げたと報じられている。

レイカーズといえば、レブロン・ジェームズ、ポール・ジョージといったビッグネームがフリーエージェントになる可能性が高い今夏に向け、ここ数年間キャップスペースに空きを作ってきたチーム。レブロンとジョージ、さらにレナードを一度に獲得できれば、王者ウォリアーズに対抗できるだけのチームを一気に完成させられる。

ただ、フリーエージェントのレブロンやポールと異なり、レナードは来シーズン終了までスパーズとの契約を残している。そして、現段階ではスパーズにレナードを放出する意思はない。そのため、生え抜きスター選手であるレナードとの交換に見合うだけの条件をレイカーズが提示できない限りは、これは机上の空論にすぎない。

レナードほどの選手を差し出すからには、将来的なドラフト1巡目指名権だけではスパーズは納得しない。『ヤング・レイカーズ』のコア、ブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、カイル・クーズマの誰かを交換要員に含める必要がある。もしくは、制限付きフリーエージェントになるジュリアス・ランドルのサイン&トレードという条件だろうか。

レナードの獲得に関心を示しているのは、レイカーズだけではない。セルティックス、キャバリアーズ、セブンティシクサーズ、クリッパーズもスパーズに問い合わせた模様。ここで重要なポイントになるのは、前述した通り、レナードの契約が来夏に満了するということだ。レナードがレイカーズへの移籍を希望しているのなら、この夏にレナードがトレードで他のチームに行っても、来年の夏にはフリーエージェントになる。であれば、レイカーズは無理に若手コアを解体する必要はなく、あと1年待ってレナードを迎え入れればいい。

それでもレイカーズにとっては、是が非でもこのタイミングでレナードを獲得しなければならない。今夏最も去就が注目されるレブロンの同行を大きく左右するからだ。

レブロンは、ウォリアーズとのNBAファイナルにスウィープで敗れた後、次の契約先について「家族と話し合って決めたい」と語った。また昨シーズン中には「優勝を狙えるかどうかも条件の一つになる」とも発言している。名門レイカーズにとって優勝は義務だ。そのために数年かけて準備を進めてきた。ただ、もしレブロンを獲得できても、まだ若手のロンゾ、イングラム、クーズマが周りを固める編成でウォリアーズを上回ることができるかどうかは怪しいところ。つまり、レブロンにレイカーズ移籍を決断させるには条件が整っていないのだ。

レブロンに「YES」と言わせるためには、優勝を本気で狙えるだけの戦力を整える必要がある。そのためにはレナードの獲得が一番のアピールになるのだ。逆に言えば、レナードを獲得できないようであれば、レブロンも来ない、ということになる。

1年前もレイカーズは同様の選択を迫られた。2018年の夏、再契約を結ぶ意思がないことをペイサーズに伝えたジョージの獲得に関心を示したチームが複数ある状況で、レイカーズは無理に獲得に動くことなく、最終的にジョージはサンダーにトレードされた。『たられば』ではあるが、もしレイカーズが無理をしてでもロサンゼルス出身のジョージを1年前に獲得していたら、レブロン獲得は大きく前進していたのではないだろうか。

自前の選手を育てて優勝するのが理想ではあるものの、現実的に優勝を狙うチームは別のアプローチが求められる。現代のNBAは『スーパーチーム』でなければ優勝できないリーグなのだ。球団社長のマジック・ジョンソンは、「この2年で結果を残せなければ辞任する」と表明した。この発言を言葉通りに受け取るのなら、レイカーズはこの夏に大型補強を実行するだろう。

まずは、レブロンとジョージが契約最終年を破棄できるプレーヤーオプションの行使期限である29日までに決断を下す。レイカーズの本気度は、それから明確になるはずだ。