藤本愛瑚「自分も積極的に攻めてチームに貢献したいと思いました」
昨日のENEOSと富士通の一戦でWリーグの2020-21シーズンが開幕した。新型コロナウイルスの影響を乗り越えての開幕となったが、藤本姉妹の対決でもあった。
姉の藤本愛妃は長身を生かしたリバウンドの強さ、また精度の高いペリメーターシュートで東京医療保健大でインカレ3連覇に貢献し、富士通に加入したセンター。愛瑚は学年で2つ下の妹だが、桜花学園卒業後にそのままENEOS入り、3シーズン目を迎えている。こちらは思い切りの良いドライブとシュートを持ち味とするウイングプレーヤーだ。
2人が同時にコートに立った時間はそう長くなく、ポジションが違うため直接のマッチアップはなかったが、競った展開の中で2人ともエネルギッシュなプレーで存在感を見せた。
試合はENEOSが後半に抜け出して77-60で勝利。愛瑚は13分半の出場で3得点3リバウンド2アシストとマルチな活躍。デビュー戦となった愛妃は10分間のプレーで2得点を記録。スタッツには残らないがENEOSの強力インサイドを身体を張って防いだ。
Wリーグでの先輩となる愛瑚は「自分より先にコートに出て得点したのですごいと思って、自分も負けずに積極的に攻めてチームに貢献したいと思いました」と語る。愛妃は「最初のシュートを決めたのは良かったのですが、練習していた3ポイントシュートをもう少し自信を持って打てれば良かった」と手応えと課題を語る。
藤本愛妃「妹が得点を決めると『ん!?』って思いました(笑)」
姉妹対決についてはお互いあまり意識しておらず、愛瑚は「自分が出た時に姉がベンチに下がって入れ違いになったので、なかなか同じタイミングで出ることはなかったです。最後の方に同じ時間い出ましたが、試合に集中していたので意識せずに普通に試合をやってました」と笑う。愛妃は「ただ自分の仕事を頑張ろうという思いでやっていたので、妹というのは意識しなかったんですけど、妹が得点を決めると『ん!?』って思いました(笑)」と言う。
Wリーグでは先輩の愛瑚は「ポジションは違うんですけど、しっかり自分がチームに貢献しているところを見せたかった。あまりできなかったので明日からまた頑張りたい」と次の試合へ向けて意気込みを新たにする。デビュー戦を終えたばかりの愛妃も「プレータイムの中でもっと積極的に攻めていきたい。富士通のトランジションの速いバスケットをもっともっと意識して自分も積極的に走って、自分が交代で出た時に悪い流れを変えたい」と語る。
今日は直接対決の第2戦が行われる。互いの存在に触発されて、アグレッシブなプレーで結果を出してもらいたい。
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