右手を骨折してファイナルを戦ったレブロン、「MVP」の声とともに舞台を降りる

2018/06/09
NBA&海外
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写真=Getty Images

第1戦を落とした後、ロッカールームの黒板を殴ってケガ

キャブズにとって2017-18シーズンのNBAファイナルは苦い記憶となった。宿敵ウォリアーズを前に4連敗のスウィープ。浮き沈みの激しいチームをファイナルの舞台に導いたレブロン・ジェームズにとっても受け入れがたい結果となった。

そのレブロンは第4戦で23得点7リバウンド8アシストと、彼にとっては平凡な数字に終わっている。『レブロン依存』が高すぎるキャブズにあって、常時出場を続ける彼がガス欠にならないのは重要だとしても、省エネ運転のまま敗れた感は否めない。特にこの第4戦では自らアタックに行く回数が少なく、フィールドゴールのアテンプトはわずか13。プレーオフでいつも以上に積極的かつ精力的だった姿は見られなかった。

第4クォーター残り4分、77-102と大差がついたところでベンチへと下がるレブロンに、クリーブランドのファンは「MVP」のチャントでその健闘を称えた。ホームでの2連敗、スウィープでの負けは受け入れがたいものに違いないが、ファンはレブロンへの感謝を忘れず、大敗にもかかわらずその多くは試合終了まで席を立たなかった。

接戦を落とした第1戦を終えた時点で、「もしキャブズが敗れても、ファイナルMVPはレブロンなのでは?」という声が挙がっていた。それでも第4戦のパフォーマンスはそれに値しない。結局ファイナルMVPはケビン・デュラントが受賞している。

なぜ最後の最後でレブロンは失速してしまったのか。それは試合後の会見で明らかになった。右手に黒いギブスを着けて現れたレブロンは、ケガをしながら強行出場していたことを明かした。「第1戦の後に自分でやってしまったんだ」とレブロンは言う。オーバータイムの末に接戦を落とした試合後にロッカールームの黒板を殴り、右手を骨折していたのだ。

「あの時は非常に感情的になっていた。理由はいろいろあって、第1戦の重要度がどれほど大きいか分かっていたし、勝てていたはずの試合で負け、自分たちのプレーやジャッジの問題があって理性を失ってしまった」

そんなレブロンだが、スウィープ負けを喫した後は淡々と敗戦を受け入れていた。この夏にフリーエージェントの権利を得るレブロンは、去就について「まだ分からない」と話す。シーズンはこれで終わったが、レブロンの周辺はこれまで以上に騒がしくなりそうだ。