Wリーグ

富士通の町田「開幕に向けて良い準備ができています」

Wリーグは今日、第22回Wリーグ開幕記者会見を行い、東地区開幕カードとなるENEOSサンフラワーズから岡本彩也花と渡嘉敷来夢、富士通レッドウェーブから町田瑠唯と篠崎澪が参加した。

いよいよ開幕を来週に控え、12連覇を目指す『女王』ENEOSのキャプテンを務める岡本は「チームの仕上がりはまだまだですが、今まで積み重ねて来たことを出すだけなので、しっかり開幕戦で出していきたい」と意気込みを語る。

チームのエースであり、日本代表のエースでもある渡嘉敷は長いオフが明ける喜びを語った。「私はリーグが中断してからもずっと動き続けているので、試合を今か今かとずっと待っていました。仕上がりは完璧ではないですが、なかなか良いと思います。いつでも試合が来て良いと思っていたので、本当に良い準備ができています」

富士通はチームの中心メンバーだった篠原恵と山本千夏が昨シーズン限りで現役を引退。「去年とはメンバーがだいぶ変わったのもありますし、コロナの影響で練習が少し遅れてスタートしたこともあり、合わせるのに少し時間がかかったかなと思います。それでも今は開幕に向けて良い準備ができています」とキャプテンの町田は言う。

また西地区からはトヨタ自動車アンテロープスの三好南穂と馬瓜エブリン、トヨタ紡織サンシャインラビッツの加藤臨、東藤なな子がオンラインで会見に参加した。

トヨタ自動車のキャプテン、三好は「トヨタは賑やかな選手が多いので、その子たちの個性を出しながらまとめて行きたい」と言うと、エブリンも「例年以上にリモートとかを使いながらもっともっとリーグを盛り上げるために、自分は身体を張って行かなきゃいけないと思っています」と意気込みを語る

トヨタ紡織は昨シーズン若いメンバーでチーム作りをし、最終的には4位でシーズンを終えた。今シーズンについて、加藤は「メンバーは変わっていますが、例年通り走り込みをしっかりやってきたので、あとは開幕でその力を発揮するだけです」と言う。

昨シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した東藤も「昨シーズンの反省を生かして外からのシュートやアシストを課題に練習してきたので、リーグに入ってからも冷静にプレーできればと思います」と、キャリア2年目への意気込みを語った。

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三好「皆さんに元気や勇気を与えられるような試合をしたい」

会見では『今シーズンは○○バスケットで戦う』というお題に。ENEOSは『走り続ける!』とし、岡本は「ENEOSのバスケットはディフェンスからのブレイクがモットーなので、しっかりと40分間全員でそれをできたら、自ずと結果が付いて来ると思います」と言う。

富士通は『Transition』とし、篠崎が「身長が他のチームに比べて低い分、走れる選手が加わったと思うので、それを生かした速い展開のバスケットを目指してやっていきます」と語る。

トヨタ自動車は『以心伝心』。「お互いがお互いのプレー、どういうことをしたいのか、どう動きたいのかを感じ取りながらプレーできたらなと思います。今シーズンは特に見ている皆さんや応援してくれる皆さんに元気や勇気を与えられるような試合をしたいです」と三好は言う。

トヨタ紡織は『全員』とし、加藤が「ディフェンスから速い展開に持って行くバスケがスタイルなので、全員で守って全員で走る。機動力を使った全員バスケットに注目してほしいです」と言う。

リーグは『チームの移動距離、試合数を極力少なくする』、『会場でのコロナ対策の徹底』を2軸に置き、リーグ史上初となる『東西カンファレンス制』を採用して、観客数も制限して新シーズンを開幕する。

また、この会見で今シーズンのプレーオフは代々木第二体育館で行うことも発表。そして昨シーズンは『優勝チームなし』のため連勝記録は継続となり、ENEOSが今シーズン優勝した際には12年連続になることも発表された。