敵地で皮肉の『MVP』コールを浴びたJR・スミス、汚名返上のパフォーマンスならず

2018/06/04
NBA&海外
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写真=Getty Images

「いつもからかわれるけど、そういうのは嫌いじゃない」

6月3日にオラクル・アリーナで行われたNBAファイナルの第2戦は、48分間一度もビハインドを背負わなかったウォリアーズが122-103と完勝を収め、2試合を終えて2勝0敗とリードした。

この試合で注目されたのは、第1戦で『世紀の凡ミス』を犯したキャブズのJR・スミスが汚名を返上できるかどうか。スミスは、107-107の同点で迎えた第1戦の第4クォーター残り4.5秒、ジョージ・ヒルが2本目のフリースローを外した後でオフェンスリバウンドを奪ったものの、シュートを打たず、ドリブルで後退して時間を消費した。結局、貴重なポゼッションを無駄にする判断ミスで試合は延長戦に突入し、キャブズは114-124で初戦を落とした。

試合終了直後からスミスに対する批判は鳴り止まなかったが、レブロン・ジェームズらキャブズのチームメートは「JRには挽回する力がある」と擁護。仲間から絶大な信頼を得ているスミスのプレーに注目が集まった。

結果的に言えば、期待外れもいいところ。31分の出場でフィールドゴール9本中2本成功の5得点。パーソナルファウルの回数もゼロで、まったくチームの役に立てなかった。しかも、試合中にはウォリアーズのファンから『MVP』チャントで揶揄される始末。スミスは第2戦のパフォーマンスについて「全然ダメだった」と、声を絞り出すようにコメントした。「もっとシュートを改善しないといけないし、守備でも声を出して指示しないといけない」

『MVP』のチャントについて聞かれたスミスは「腹は立たなかった」と答えている。「自分はいつだって話題にされたり、からかわれるけど、そういう部分は嫌いじゃないんだ。感謝されないよりは良いだろう、僕は彼らに感謝しているよ」

そうは言っても、これでチームはシリーズ初戦から2連敗。ただでさえ厳しいウォリアーズが相手で、ホームコートアドバンテージも王者のもの。この日の出来ではウォリアーズに第4戦で連覇を決められてしまってもおかしくない。

スミス本人が言うように、やるべきことは明確だ。レブロンの負担を軽減させるためアウトサイドからの得点でコートを広げ、守備ではステフィン・カリー、クレイ・トンプソンを可能な限り封じなければ、キャブズの勝利は見えてこない。

果たしてスミスは名誉挽回のチャンスを生かし、チームの勝利に貢献できるのか。クリーブランドに戻って行なわれる第3戦では、キャブズファンがスミスをどう迎え入れるかにも注目したい。