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「もうちょっとディフェンスを」と夢でアドバイス

ウォリアーズvsロケッツの西カンファレンスファイナルの第6戦。ホームのウォリアーズがステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの久々となる両者揃い踏みの爆発で痛快な逆転勝利を収めた。ただ、『スプラッシュ・ブラザーズ』の爆発に加え、後半25失点と攻撃力自慢のロケッツを沈黙させたディフェンスもクローズアップされるべきだろう。

前半はジェームズ・ハーデンを止められなかったが、ハーデンさえ止めてしまえばクリス・ポールが欠場したロケッツは攻め手を失う。本来であればディフェンスを活性化させて反撃につなげるキーマンになるのはアンドレ・イグダーラだが、ひざを痛めて第3戦から欠場が続いている。

その状況でチームを救ったのはニック・ヤングだった。84-77とセーフティリードとは言えない状況で迎えた第4クォーター、ヤングはハーデンのマークに張り付き、無得点に抑えた。シュートを打たせないのはもちろん、リーグで最もファウルを誘うのが上手いハーデンを一度もフリースローラインに立たせなかった。

ヤングはどちらかと言えば天才肌の選手で、ディフェンスで愚直に食らい付く姿は珍しい。試合後にディフェンスについて聞かれたヤングは、試合前夜に見た夢の中で、ブルズ黄金期を支えたレジェンドから忠告されことを明かしている。

「昨日の夜に見た夢に、紫色の髪のデニス・ロッドマンが現れて『もうちょっとディフェンスしたらいいんじゃないか?』と言ったんだ。『それは俺のプレーじゃないから』と俺は突っぱねたんだけど、今日はディフェンスしてみたよ」

嘘か本当か、さすがに話ができすぎの感もあるが、ロケッツ撃破にあのロッドマンが一役買ったのだとしたら面白い。運命の『GAME SEVEN』前夜には、誰がヤングの夢に現れるのだろうか?