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コンディションさえ整えばまだやれることを実証した1年

今年3月にティンバーウルブズがデリック・ローズと契約を結んだ時、現場とフロントを預かるトム・シボドーの判断には賛否両論が投げかけられたものだ。

ローズは今シーズン開幕をキャバリアーズで迎えたが、足首の負傷で11月上旬から離脱。一時は度重なるケガの連続に精神的に参ってしまったと報じられる始末で、そのまま現役引退するのではないかと危惧されたものの、再びコートに立つことを決意。だが、キャブズは開幕当初からチームケミストリーの構築が上手く進まず、2月のトレード期限日にロスター解体を決断。ローズはトレード先のジャズで解雇された。

ブルズ時代の恩師シボドーに助け舟を出された格好でウルブズに加わったが、期待どおりのプレーができるかどうか、期待よりも疑念のほうが多いスタートだった。それでも、調子に波はあったもののプレーオフ出場を争うウルブズの貴重なアクセントとして機能。ロケッツとのプレーオフ1回戦ではベンチから平均14.2得点、1.8リバウンド、2.6アシストを記録。守備でも期待以上のプレーを見せ、健在なところをアピールしてみせた。

そのウルブズがローズとの再契約に関心を示していると、『The Athletic』が報じた。

まずは年間を通して良好なコンディションを維持することが最優先だが、その次にプレーする環境をと考えると、シボドーやかつての仲間ジミー・バトラーの存在は大きい。一方のウルブズにとっては、もしローズと再契約してローテーションに加えるのであれば、ポジションが重なるタイアス・ジョーンズの放出も検討しなければならなくなる。

ローズが来シーズン開幕をどのチームで迎えることになるのか、今後の動きに注視したい。