写真=Getty Images

24ポゼッションのマッチアップでレブロンわずか5得点

キャバリアーズvsセルティックスによる東カンファレンスのファイナル第1戦は、予想外の結果に終わった。なんと、下馬評では不利と見られていたセルティックスがキャブズに108-83で圧勝。第1クォーター序盤に連続17点の猛攻で試合の流れをモノにしたセルティックスを前に、キャブズは手も足も出なかった。

この試合でのキーマンは、自称『レブロン・ストッパー』ことマーカス・モリスだ。オフェンスではプレーオフでの自己最多に並ぶ21得点に、ポストシーズンでのキャリアハイ10リバウンドを記録。さらにディフェンスでは、試合を通じてレブロンと24ポゼッションでマッチアップし、わずか5得点にシャットアウト。これではキャブズに勝ち目はない。

モリスは試合後「俺は挑戦者で、レブロンはベストプレーヤーだ。いつか子供に聞かせてあげられる話ができた」と、悦に入った。またモリスは「ゲームの流れの中でプレーしていた。オープンな状態でシュートを打てたし、イージーなシュートも多かった。今日はボールをうまく動かせた」とも続けている。

セブンティシクサーズとのカンファレンス準決勝でフィールドゴール成功率30.5%に終わり、決して好調ではなかったモリスだが、指揮官ブラッド・スティーブンズはその信頼が揺らがなかったと語る。「彼は優れたシューターで、オフェンスにも優れている。シュートが入らなくても心配していなかった。彼なら決めてくれる」

絶好調のレブロンを止める方法はない。だがセルティックスは、モリスだけではなく、全員でレブロンの影響力を可能な限り食い止めようとしている。ベテランのアル・ホーフォードは、「俺たちは、チームでレブロンを止めようとしている。マーカスだけがその役目を負うわけではない」と言う。「それでも、彼の集中力、それからチームへの献身は称えられるべき」

Jaylen Brown (23 PTS), Al Horford (20), & Marcus Morris (21) fuel the @celtics strong ECF Game 1 victory at home! #CUsRise #NBAPlayoffs pic.twitter.com/DA4E8s5Exs

— NBA (@NBA) 2018年5月13日

セルティックスの術中に陥ったレブロンは、フィールドゴール16本中5本(成功率31.3%)に終わったばかりか、プレーオフでの自己最多となる7ターンオーバーを記録。それでも試合後には「何の心配もしていない」と語っている。「悪いプレーをしても何の心配もない。プレーオフ前だって良くなかったわけだしね」

まだ第1戦が終わったばかりだが、ホームコート・アドバンテージを持つセルティックスがまず楔を打ち込むことに成功した。知将スティーブンズは、5月15日の第2戦でもモリスを先発に起用してレブロンにぶつけてくるだろう。先手を取られたキャブズは、やはりレブロンが乗ってこなければ厳しい。それを誰よりも分かっている『キング』は、倍返しでのリベンジを誓っている。