パスカル・シアカム

シアカム「俺たちの目標は常に勝つこと」

プレーオフファーストラウンド、ラプターズvsネッツの一戦は持ち味のチームディフェンスが機能し、すべてのクォーターを上回ったラプターズが117-92と完勝。フランチャイズ史上初となる3連勝でファーストラウンド突破に王手をかけた。

強固なディフェンス力を誇るラプターズはズレを作られてもスイッチで対応し、最後までボールを追いかけフリーでのシュートチャンスを与えない。カウンターでインサイドへの侵入を許したとしても、カイル・ラウリーを筆頭に高速でヘルプマンが飛んできてイージーなシュートを打たせなかった。その結果、33分間プレーしたジャレッド・アレンのフィールドゴールの試投数を0に抑え、第2戦に続き失点を100未満に抑えた。

オフェンス面ではパスカル・シアカムがゲームハイの26得点を挙げ、フレッド・バンブリートが22得点と続き、セカンドユニットのサージ・イバカも20得点を記録。7アシストを記録したラウリーを筆頭にチーム全体で35アシストとオフェンスも機能した。

プレーオフで初となる3連勝を飾り、クラブの歴史を作ったがシアカムは勝つことだけに集中している。「俺たちの目標は常に勝つことで、そのために試合をしている。3連勝についてみんなも気にしてないと思う。すべての試合を受け止めて、勝利のためにプレーしているだけさ」

指揮官のニック・ナースもディフェンスの勝利を喜んだ。「今日のようなインテンシティが好きなんだ。私が思うに我々はほとんどのポゼッションで集中していた。本当にスコアを気にしていなかった。高い強度でディフェンスし、カバーリングを行い、ゲームプランを実行しようとしていたんだ」

ナースが言うように、選手たちは集中力を維持し攻撃の手を緩めず、最終クォーターには最大で31点ものリードを奪い完勝した。多くの主力が不在のネッツは、追い打ちをかけるようにジョー・ハリスが 個人的な理由で 『バブル』を一時離脱し、この試合を欠場した。第4戦も欠場となるため、ラプターズは初のスウィープまで秒読み態勢に入ったと言える。