「球団と街のために、できる限り長く尽くしたい」
昨シーズン序盤に前ヘッドコーチのデイビッド・フィズデイルを解任したグリズリーズは、先日アシスタントコーチのJB・ビッカ―スタッフの新ヘッドコーチ就任を発表。再建が最優先される新体制では、在籍10年を超えるマルク・ガソル、それからマイク・コンリーの去就が注目される。しかし、コンリーは『グリズリーズ愛』を貫き、移籍の意思がないことを明言した。
『CBS Sports』とのインタビューに応じたコンリーは「メンフィスで作り上げたものに誇りを持っている。ファンや地域のおかげで、本当の家族のように感じられている」とコメント。
さらに地元愛についてこう語る。「僕たち選手にとって、メンフィスに残るという決断は簡単なもの。美しい夕日を見られるのかどうかにかかわらず、このチームのプランの一部でいたい。この球団と街のためにも一丸となって、できる限り長く尽くしたい。それだけ長い時間を費やしてきたと感じているからね」
今シーズンのコンリーは、足首の負傷によりわずか12試合の出場に終わったものの、コートに立てばNBAトップクラスのポイントガードの力を発揮する戦力だ。ガソルとともにメンフィスで良い時代も悪い時代も過ごし、一時代を築き上げてきた。
現代のNBAでは、優勝の可能性を追って強豪チームに移籍するスター選手が多い中、コンリーのように一つのチームに忠義を尽くす選手は年々少なくなっている。コンリーの契約は、2020-21シーズンまで残っている。本人のコメントにもあったように、最終的に決断するのは球団だが、コート内外で良い影響力を発揮する『インフルエンサー』である生え抜きを放出するとしたら驚きだ。
来シーズン、グリズリーズでの完全復活に期待したい。
*starts @mconley11 #NBAAllStar campaign* pic.twitter.com/ydIGLCaRfN
— Memphis Grizzlies (@memgrizz) 2017年10月19日