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三男ラメロ・ボールのプレータイムを巡り衝突

昨年のドラフト全体2位でレイカーズから指名されたロンゾ・ボールの父、ラバー・ボール。今年のドラフトには次男のリアンジェロがエントリーし、2年続けてボール一家からNBA選手が誕生するか注目を集めている。父ラバーは、次男と三男ラメロの武者修行先にリトアニアを選択し、2人は昨年末にリトアニアリーグのヴィータウタスとプロ契約を結んだ。

リアンジェロはチームのリーディングスコアラーとして活躍していたのだが、最近は足首の負傷により離脱。ここまでは何の問題もなかった。しかしラバーは、三男ラメロに十分な出場機会を与えていないとして、ヘッドコーチのビルジニユス・セスクスと対立。ついにはシーズンが終了する前に2人の息子をアメリカに連れて帰ることを決めた。ラバーは「我々は時間を無駄にはしない」とコメント。周囲とは良い関係を築き、感謝しているというが、「コーチとだけは反りが合わなかった」そうだ。

16歳のラメロがNBAドラフトにエントリーできるまで数年の猶予がある。ラバーは少なくとも来シーズンはラメロをリトアニアでプレーさせないことを決めている。

リアンジェロは『15min.lt』に対し「コーチがすべてを台無しにした。メロが戻ってこないことの代償を支払うようになるよ」とコメント。今後リアンジェロは、アメリカに帰国後NBAドラフトコンバインへの準備を続けながらドラフトに備える予定だ。

本人やラバーは自信満々だとしても、現時点では、ボール一家にとって意中の球団であるレイカーズを含め、どのチームも指名に踏み切る可能性が低いと言われている。リアンジェロにNBAでやっていけるだけの実力があったとしても、指名後ラバーがメディアを利用して口を挟んでくるのは明らかなだけに、躊躇うチームが現れたとしても不思議ではない。

3人の息子たちの夢を叶えるために全力を尽くす姿勢は父親として見上げたもの。しかし、主役であるはずの息子たちよりも話題を集め、その悪評が息子たちの評価を下げるのでは逆効果でしかない。ヘッドコーチとの衝突でリトアニアから帰国という決断が、リアンジェロ、ラメロの将来にどういう影響を与えるのか。なにはともあれ、今年のオフもボール一家が何かと話題を提供してくれそうだ。