デビン・ブッカー

「ずっとサポートしてもらってきた。その意味は大きい」

『やはり』と言うべきだろう。NBAはウォリアーズのドレイモンド・グリーンに対して5万ドル(約530万円)の罰金を科した。

ウォリアーズはシーズン再開から外れ、グリーンは『Inside the NBA』にコメンテーターとして出演している。そこで絶好調のサンズをエースとして引っ張るデビン・ブッカーを称える際、言葉が行きすぎた。「ウチに連れていきたい」、「今の状況は彼のキャリアにとって良いものではない」、「優勝のためにプレーすべきで、サンズから出してやらないといけない」。

これらの発言があった時点でグリーンは司会者から「タンパリング(不正干渉)になるぞ」とたしなめられたのだが、彼は意に介さなかった。そして実際、高額の罰金を科されることになった。

ただ、この騒動によりサンズの結束はより強くなった。ブッカーは9日にヒートを破って連勝を5に伸ばした試合後、グリーンのこの発言について質問され、チームを離れるつもりはないと断言したのだ。

「サンズとファンのみんなは僕にずっと寄り添ってくれている。その意味は大きいと僕は感じている。実際、僕がフェニックスに来てからチームは成功を収めているとは言えないけど、その間も常にサポートしてもらってきた。僕はクラブに対して、ファンに対して借りがあると思っている。長い時間だったけど、僕たちにとってこの『バブル』でプレーできるチャンスは大きい。それを利用してやるつもりさ」

サンズが負け犬だったのは過去のこと。少なくとも今はNBAで最も好調なチームだ。グリーンは罰金を科されたことに反省するよりも、相手チームへのリスペクトを学んだ方が良さそうだ。