WEST明和ミニバスケットボールクラブ

「急いで打たなきゃいけなくても軸を崩さないように」

今回紹介するのは、宮崎県都城市で活動するWEST明和ミニバスケットボールクラブ。平成7年創部、26年目を迎えたミニバスチームで、現在は男子7人、女子11人で活動している。新型コロナウイルスの影響により活動が制限されているのは日本全国どこも変わらないが、都城では8月1日から夏休みに入るとともに、対外試合もできるようになったのだが、市内で感染者が増えていることを受けて8月8日から公共施設が閉鎖され、練習場所である体育館が使えなくなった。

こうしてWEST明和も再び練習ができなくなった。かつての自粛期間中は自主練メニューを子供たちが考え、LINEで動画を送付してコーチがアドバイスを送り返すなど、不自由な中でもバスケから離れず頑張っていた。ようやく体育館で仲間と一緒にバスケができ、また試合もできるようになって張り切っていたタイミングで再びの自粛は、子供たちにとっても大きな打撃だろう。萩原純一コーチは「表情には出さないものの、子供たちはがっかりしていたと思います」と語る。

キャプテンを務める鶴吉真麻さんも、「練習もできなくなるし、みんなに会えなくなるし寂しいです」と語る。練習のたびに1日2回行っていた『全国学生フリースローチャレンジ』もしばらくはできなくなった。

「練習ではたくさんシュートが入っても本番では緊張するし、力が入ってシュートを外すんですけど、やっているうちに少しずつ上手くなっています」と鶴吉さんはチャレンジを語る。何度も挑戦する中で見つけたコツは「急いで打たなきゃいけなくても軸を崩さないようにシュートすることです」とのこと。

「今は自分にできることをやっていきます。休みで体力が落ちているから走り込みを頑張りたい」と話す鶴吉さんは、練習が再開となればまた『全国学生フリースローチャレンジ』にも取り組むそうだ。「みんなで力を合わせて挑戦できるのは楽しいです」