ジャ・モラント「逆境にあってもあきらめない」

グリズリーズのジェイレン・ジャクソンJr.は、ペリカンズ戦で左ひざの半月板を痛め、今シーズンの残り試合を欠場する。

グリズリーズはNBA新人王の受賞が確実と見られるジャ・モラントのチームだが、NBA2年目のジャクソンJr.はモラントの17.7得点に次ぐチーム2位の17.4得点をマーク。『バブル』でのシーズン再開後は平均25.3得点と絶好調でオフェンスを引っ張っていた。

それでもチームは再開後、プレーオフ進出を争うライバルであるブレイザーズ、スパーズ、ペリカンズを相手に3連敗。いずれも惜敗ではあるが、接戦でことごとく競り負けている現状は、プレーオフを見据えた場合にかなりネガティブな要素だ。しかもここでジャクソンJr.が抜け、大きな戦力ダウンとなる。

絶好調だったジャクソンJr.にとっては、初めてのプレーオフで主役を演じるはずが、思わぬ形でシーズンが終わることに。それでもSNSには「僕が挑戦するのを好きだって神様は分かっている」、「後から笑って振り返ることのできるシーズンにできるはずだ」と前向きなメッセージを投稿した。

彼の思いはチームメートにも伝わっている。ジャ・モラントは「逆境にあってもあきらめない。前向きな姿勢で、笑顔で立ち向かっていく」とツィート。

8位と9位がプレーオフ進出を懸けて争うプレーインは不可避で、彼らが8位を死守したところで、直近で敗れているブレイザーズ、スパーズ、ペリカンズのいずれかと当たることになりそうだ。ジャクソンJr.抜きのグリズリーズは、勢いも経験もあるライバルの挑戦を退けられるか。若きエース、モラントの奮起はもちろん、チーム全体のステップアップが求められる。