フィールドゴール29本中20本成功、シクサーズを撃破

今シーズンからペイサーズに所属するNBAキャリア6年目のTJ・ウォーレンが、『バブル』で最高のパフォーマンスを披露した。

シーズン再開初戦となるセブンティシクサーズ戦、注目されたのはシクサーズのベン・シモンズとジョエル・エンビードであり、ペイサーズではコンディション不良を乗り越えてスタメン出場へとこぎつけたビクター・オラディポだったが、試合が始まってみればTJ・ウォーレンがすべての注目を集めた。

第1クォーターに球団記録に並ぶ19得点を挙げた後も勢いは止まらず、面白いようにシュートを決め続けた。結果、3ポイントシュート12本中9本成功を含むフィールドゴール29本中20本成功(成功率69%)の大当たり。キャリアハイとなる53得点を記録し、チームを127-121の快勝へと導いた。

ウォーレンは試合後のインタビューで「自分が得意なシュートで最善を尽くして、オフェンスを引っ張ろうとした。僕を見付けてパスを出してくれたチームメートのおかげだし、全員がやるべきことをやった結果だ」と、控えめにキャリアナイトを振り返った。

オラディポは復帰したものの、ドマンタス・サボニスとマルコム・ブログドンが欠場。シーズン再開に際してペイサーズの評価は決して高くなかっただけに、ウォーレンの大爆発はうれしいサプライズとなった。「ドマもマルコムもいない状況で最善を尽くした。とにかくアグレッシブにやろうとしたし、最高のTJでいられるように努力した」と語った。

「キャリアハイは気分が良いね。しばらくプレーできていなかったし、主力もいないけど良い形で初戦に勝つことができた。この勢いを維持して、チームとして安定したプレーをしていきたい」

東カンファレンス5位のペイサーズには、トップ4あるいはトップ3に浮上するチャンスも残されている。トップ4に入ればプレーオフ1回戦突破の可能性も上がり、チームにとって大きな成功となる。ウォーレンにすべての試合で50点超えのパフォーマンスを期待することはできないが、この勝利がチームに勢いを与えるのは間違いない。サボニスの復帰、オラディポがコンディションを上げるまでウォーレンがオフェンスを引っ張ってくれれば、ペイサーズは『化ける』かもしれない。