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カリー代役のクック確保、そこにカスピの負傷も重なり

カスピは今シーズンは53試合に出場し、平均5.7得点、3.8リバウンド、フィールドゴール成功率58%、3ポイントシュート成功率45.5%を記録。しかしカーによれば、先日右足首を痛めたカスピは、まだ走ることができない状態だという。そして、左ひざの負傷で復帰時期が未定のステフィン・カリーの代役として、好調を維持しているクイン・クックとの契約を優先したと説明している。

カーは、その複雑な胸中をこう語る。「彼はケガをしていたので、解雇という判断自体は難しいものではなかった。それでも彼は今シーズンずっとチームの仲間で、素晴らしいチームメートだった。それだけに、この人事を乗り越えて前に進むのは簡単ではない」

「我々はオムリが大好きだ。彼がチームにもたらしてくれるものも高く評価している。彼と向き合い、解雇を伝えたのは辛かった。ただ、チームの状況を考えると、こうすることしかできなかった。プレーオフにはクインが必要だ。そして、他に解雇できる選手はいなかった」

カーの説明は道理に適っている。ウォリアーズが2連覇を果たせた時、おそらくチームはカスピにも優勝リングを受け取る資格があると判断するだろう。昨オフに複数のチームから好条件を提示されても、カスピはキャリア初優勝を優先するためウォリアーズとの契約を選択した。この時期の解雇通告は非情な決断だが、ウォリアーズもまた優勝を優先した。カスピの無念に報いるためにも、王者はタイトル防衛に全力を尽くすしかない。