デビューしたバックスでプレーオフに出ることに興奮
プレーオフ進出が確定するのも時間の問題となったバックスが、強力な『助っ人』と複数年契約を結んだ。2度の10日間契約で11試合に出場していたブランドン・ジェニングスのことだ。
ジェニングスは、2009年ドラフト全体9位でバックスから指名され、2013年まで所属したポイントガード。今でこそアメリカの大学には進学せず、海外リーグを経てドラフトにエントリーする方法は浸透しているが、ジェニングスはそのパイオニアの一人。2008年から1年間イタリアリーグでの武者修行を経て、NBA選手になる夢を叶えた。
ジェニングスといえば、やはり1年目のウォリアーズ戦のパフォーマンスを思い返すファンが多いのではないだろうか。2009年11月14日に行なわれたウォリアーズ戦で、球団記録となる55得点を記録したのだ。
2013年にバックスを退団した後はピストンズで2シーズン半プレー。その後はマジック、ニックス、ウィザーズと渡り歩き、今シーズンは中国リーグの山西ブレイブドラゴンズで開幕を迎えた。そして中国での契約を満了後、再びアメリカに戻り、古巣でチャンスを掴んだ。
ジェニングスは、古巣での再デビュー戦となった3月12日のグリズリーズ戦で、いきなりトリプル・ダブル級(16得点8リバウンド12アシスト)の活躍を見せると、3月23日のブルズ戦でも16得点を記録し、2番手ガードとしては十分過ぎる実力を証明した。
晴れて古巣との契約を締結した後、ジェニングスは『ESPN』に「バックスのジャージーを着てプレーオフに出られる。興奮しているよ。若くて才能のある選手が揃っているから、プレーオフでは脅威になれるはずだ」と語った。
若い選手の多いバックスにとって、ジェニングスの経験は力になる。プレーオフのような一発勝負の場合、短時間で大量得点を狙えるジェニングスのような存在は、対戦チームにとって厄介そのもの。再びバックスの一員となったジェニングスのモチベーションも高い。
Highlights of Brandon Jennings in the Windy City:
16 PTS | 4 REB | 5 AST | 1 STL | 1 BLK pic.twitter.com/aDA9yIQqhf
— Milwaukee Bucks (@Bucks) 2018年3月24日