栃木の粘り腰に屈したサンロッカーズ渋谷、チャンピオンシップに向け痛すぎる連敗

2018/04/01
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

出だしにつまずき、2桁のビハインド

サンロッカーズ渋谷vs栃木ブレックスのゲーム2。大敗を喫したゲーム1とは異なり、高いエナジーを見せたSR渋谷だったが、栃木を捕まえきれないまま終盤に失速し、64-76で敗れた。

SR渋谷は序盤から栃木の激しいプレッシャーディフェンスに苦戦する。なんとかパスをつなぎマークを外してシュートを放つも、そのシュートが決まらない。田臥勇太のスティールからライアン・ロシターの得点につなげられ、遠藤祐亮に3ポイントシュートを許し、開始4分で3-11とビハインドを背負った。

タイムアウトを挟みベンドラメ礼生がドライブで得点して立て直しにかかるも、4つのオフェンスリバウンドを奪われ、リバウンド争いでファウルを犯すなど波に乗れない。その後も、オフェンスでズレを作るも栃木の素早いローテーションの前に優位性を生かせず得点が伸び悩む。ディフェンスで何とか踏ん張り、28-38と10点差で前半を折り返した。

ボールへの執着心で下回り、栃木を捉えられず

後半開始早々、SR渋谷は強度の高いディフェンスから連続ターンオーバーを誘発して追撃開始。残り4分37秒には、長谷川智也の3ポイントシュートが決まり41-46と5点差まで詰め寄った。それでもロシターに3ポイントシュートを許すなど、あと一歩のところで栃木を捕まえられず、再び点差を2桁に戻される。

6点差で迎えた最終クォーター残り8分、ここまで攻守にチームを引っ張ってきたロバート・サクレが4ファウルとなりベンチに下がるピンチを迎えるも、代わりに入ったルーベン・ボイキンがピンチを救い、連続で3ポイントシュートを沈めて残り6分13秒で3点差と肉薄した。

だが、プレッシャーをかけても栃木は動じることなく、自分たちのバスケを貫いた。セドリック・ボーズマンがリングにアタックしフリースローで優位を保つと、残り2分20秒にはロシターがこの日4本目となる3ポイントシュートを沈めて、62-72と再び点差を2桁に乗せた。

終盤に進むにつれ、強度の高いディフェンスからボールをファンブルさせる栃木。ルーズボールに果敢に飛び込み、球際の強さで違いを見せることでポゼッション数を増やした。SR渋谷に3点差と迫られてからの6分間、集中を入れなおした栃木は失点わずか4で乗り切り、76-64で勝利した。

「これがウチのチームだと再確認したゲーム」

勝利した栃木の安齋竜三ヘッドコーチは「タフなスケジュールの最後のゲームでしたが、選手たちはウチのチームのバスケットスタイルにプライドを持って最後まで戦ってくれた。その結果がこの2連勝になった」と選手を称えた。

何度もSR渋谷に迫られた場面については「渋谷さんのエナジーがすごい高かったのが一つあります。メンタル的に引いてしまい、ターンオーバーからトランジションで持っていかれたりした時間帯があった」と反省するも、「ルーズボールに何回も飛び込んでいく姿。自分のチームですけど、そういう選手たちを本当に誇りに思いますし、これがウチのチームだと再確認したゲームになりました」と総括した。

一方、敗れたSR渋谷の勝久ジェフリーヘッドコーチは「昨日よりはファイトでき、次につながる戦いはできたと思いますが、大事なところでターンオーバーが多かったり、ルーズボール、リバウンドが栃木さんのほうが上だった」と大事な場面でのパフォーマンスが勝敗を分けたと語る。

3点差や5点差など何度も詰め寄る場面があったが、ビハインドを背負ってから一度も追いつくことはできなかった。「こういうゲームを経験することが大事。タフにやり続けないといけない」と勝久コーチは締めた。

SR渋谷はホームで痛すぎる連敗。チャンピオンシップ出場ラインにいる栃木とのゲーム差は4に広がった。直接対決を残しているとはいえ、今後もアルバルク東京や千葉ジェッツなど上位チームとの対戦が控えるSR渋谷。ここ12試合で11敗、悪い流れを断ち切るために何らかの手立てが必要なのかもしれない