金子千尋もセレッソ入り、なんでやねん!の仰天人事
4月1日、大阪エヴェッサはJリーグのセレッソ大阪から柿谷曜一朗が期限付移籍で加入したことを発表した。また同日、大阪はシューティングガードの橋本拓哉をプロ野球のオリックス・バファローズへ期限付き移籍させたことも発表している。
柿谷曜一朗は大阪出身、セレッソ大阪の下部組織が育てたジーニアス。徳島ヴォルティス、バーゼル(スイス)へ短期間移籍したことはあるものの、キャリアの大部分を大阪で過ごしてきた。驚きの移籍について、「エヴェッサを強くするために決断しましたので、 僕がボール持ったときは、ぜひ期待してください!」と力強く抱負を語っている。
柿谷のバスケットの実力は全くの未知数。ポジションはポイントガード/シューティングガードと発表されている。177cm68kgの体格は、サッカー以上にサイズが求められるバスケでは少なからずハンデとなるが、洗練されたテクニックとクリエイティビティはバスケでも役立ちそうだ。華のあるプレーヤーであり、何よりここ一番の勝負どころで輝くスター性を芝からコートに場所を移しても発揮してもらいたい。
オリックス橋本「威風堂々を胸に、新天地でも自分らしく」
橋本拓哉は17歳で大阪エヴェッサからドラフト指名を受けて『現役高校生プロ』としてbjリーグデビュー。一度は退団して芦屋大学に進んだが、Bリーグ開幕とともにチームに戻って来た。もっとも、ルーツは野球。幼稚園年長から中学1年まで野球をしており、少年野球の葛城JFKで全国大会準優勝、関西南選抜では北條史也(阪神タイガース、当時は捕手)とバッテリーを組み選抜で全国優勝している。
その橋本は野球への『復帰』を決めて、次のようなコメントを発表している。
「高校生・大学生時代からプロバスケットボール選手として経験を積み、成長をさせてくださったクラブが大阪エヴェッサです。うれしい時、楽しい時だけではなく、苦しい時も辛い時も寄り添ってくださったファン・ブースターのみなさま、本当にありがとうございました。今回、幼い頃から中学1年生まで打ち込んできた野球の世界へ、期限付移籍という形で挑戦することを決めました。バスケットボールから野球へとフィールドは変わりますが、愛する大阪にいることは変わりありません。『威風堂々』を胸に、大阪エヴェッサでの経験を活かして、新天地でも自分らしく力を発揮できるように全力投球していきます」
「今回、オリックス・バファローズでのプレーをするチャンスを頂き、中学生以来グローブをはめることになりますが、バスケットボールでも磨き上げた強気の粘り強い投球で勝利に貢献していきます。あの偉大なマイケル・ジョーダンと同じようにバスケットボール選手からプロ野球選手への転身の道をつくることができましたが、僕は大阪出身・大阪育ち。大阪を盛り上げ、野球・バスケットボールのスポーツの垣根を越えて、大阪を元気にしていきます!」
また、同じく3月30日にシーズンが開幕したばかりのオリックス・バファローズからは金子千尋がセレッソ大阪に期限付き移籍する。舞洲を拠点とするプロチームが競技の枠を超えて交流しつつ、大阪のスポーツをより盛り上げようとする取り組みは、今後さらに拡大しそうだ。
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