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ホーネッツ一筋のキャリア「何事も達成可能なんだ」

3月28日のキャバリアーズ戦で21得点を記録したホーネッツのケンバ・ウォーカーが、通算得点の球団記録を更新。105-118で敗れた試合後のインタビューで目に涙を浮かべ、喜びを表現した。

ホーネッツ一筋7年のフランチャイズプレーヤーであるウォーカーは、「自分は、本来ならこの場にいるべき人間ではない。自分と同じ境遇の大半が成し遂げられないことだ。神様、家族の助け、ハードワークのおかげ。ここまで長かったけれど、これはとても大きな成果だと思う。興奮しているよ。できれば、もっと良い試合にしたかった。自分も、もっと良いプレーをしたかった。それでも、これは素晴らしい成果だ」

生え抜き選手の偉業達成を、オーナーである『バスケットボールの神様』ことマイケル・ジョーダンも祝福し、次のコメントを寄せている。

「ケンバの記録達成をうれしく思う。球団史上最多得点記録は、とても大きな成果だ。彼のバスケットボールに対するハードワーク、献身性、情熱の証でもある。彼はホーネットの一員であることの意味を体現してくれている。チーム、それから地域に対して発揮してくれているリーダーシップと献身性は誰にも負けない。彼がチームにいてくれて誇りに思う。おめでとう、ケンバ」

この偉業達成には、同日対戦したキャブズのレブロン・ジェームズも賛辞を送り、試合後には「どのフランチャイズだろうと、歴代最多得点記録保持者になるのは素晴らしい」と語った。

チームは東カンファレンス10位と苦しんでいるが、ウォーカーはフランチャイズプレーヤーにしか達成できない快挙をやってのけた。勝てない日々が続いても不満を漏らさず、常に全力でチームのために尽くす姿は、若い選手にとって最高の手本になる。

ウォーカーは「できる限り良い選手になりたい。年齢を重ねると成長するのは難しいと言われるけれど、それは正しいことじゃない。僕自身が証明しているからね。日々レベルアップするため努力を重ねている。いつだって自分の力を疑問視する意見はある。それでも僕は、周りが間違っていることを証明するため成長し続けたい」とコメント。そして後進たちに向けてこう語った。

「何事も達成可能なんだ。僕にやれるなら、誰にでもできる。ハードワーク、献身性を通じて、それに自分がやりたいことをするために日々自分を追い込むことで、現実のものになる」