競り勝つも「気の抜けたプレーが何個かあった」と反省
3月24日、アルバルク東京はレバンガ北海道を迎え撃つホームゲームで84-80と2連戦の初戦をまずは制した。この試合の前まで、北海道との対戦成績は2勝2敗の五分。しかも、2敗は揃って連戦の1試合目だったことを考えると、この勝利は価値のあるものだ。
ただ、A東京にとっては後味の悪さも残る試合となった。序盤で20点の大量リードを奪いながら後半に反撃を許し、第4クォーター終盤には1点差と肉薄される薄氷の勝利であったからだ。
この試合、20分の出場で14得点6リバウンドと活躍した竹内譲次も、試合後の第一声は「途中で気が抜けてしまったゲームでした」という、追い上げを許したことへの反省だった。「コーチも試合後、今日は満足できないゲームだったと言っていて、僕らもそういう思いです。チャンピオンチームになるにはふさわしくないゲームでした。僕も第3クォーターに追い上げられる要因となったしまった気の抜けたプレーが何個か思い浮かびます。そこは引き締めないといけない」
内容的については課題が残る一戦だったが、一方で前半をわずか23失点に抑えたことは評価できる。「前半は相手のミスに助けられた部分もありましたが、スカウティングがしっかりハマり、やりたいことができました」と竹内は語る。
「結果はあくまでついてくるもの」と一戦必勝で
A東京にとってこの1週間は、北海道との2試合、栃木ブレックスとの1試合、川崎ブレイブサンダースとの2試合と、東地区のライバル相手の連戦が続く過酷な日程となる。だが、ここを好成績で乗り切れば、地区優勝に向け大きく前進できる。
「大事な1週間で、コーチもそれは毎日のように言っています。今、馬場(雄大)以外はフレッシュな状態であり、しっかりと乗り切りたい。悪い意味で慣れてきている部分もあるので、そこは特に引き締めないといけないです。そして先のことを考えず1試合1試合を戦うことがチームとして求められています。結果はあくまでついてくるものです」
このように意気込みを語る竹内は、どれだけ激しさを発揮できるかが重要になると強調している。「調子の良い悪いに左右されない激しさの部分で相手を上回る。それは練習を通してやってきています。そういう土台の部分でまずは負けないようにしなければいけないです」
「バスケも心理戦、気持ちの部分も大事」
最後に余談ではあるが今週から、『カイジ』など数々の人気作品を生み出している漫画家の福本伸行と竹内のコラボ企画がスタートしている。Tシャツからクッション、タオル。さらにはトードバック、キーホルダー、缶バッジまで様々なグッズがホームゲーム会場やオンラインショップで販売されている。
「せっかく商品化してもらったので売れてほしいです。ちょっと女子受けの部分では難しいかもと思いますので、男性や先生の作品を読んでいる方にも買ってもらいたいですね。(福本作品は)多分、大学の時に先輩から借りて読んだのがきっかけです。心理的な駆け引きのところの面白さも読むきっかけだったと思います。バスケも心理戦、気持ちの部分も大事なので」
相手のメンタルに『ざわ..ざわ..』と揺さぶりをかけ、徐々に追い詰めていくような活躍を竹内が見せることで、A東京は地区首位の座をさらに盤石なものにできるはずだ。
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