前半の貯金でレバンガ北海道の猛追をかわしたアルバルク東京、連勝を5に伸ばす

2018/03/25
Bリーグ&国内
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文・写真=鈴木栄一

20点のリードから『折れない北海道』に大苦戦

3月24日、アルバルク東京がホームのアリーナ立川立飛でレバンガ北海道と対戦した。この試合の前まで通算2勝2敗と、五分の相手に対し前半で20点の大量リードを奪うと、後半に激しい追い上げを浴びながらも84-80と逃げ切り勝ちを収めている。

第1クォーター、開始から約5分を終えた段階でA東京の11-10と互角の出だしとなったが、ここからA東京は田中大貴、ザック・バランスキーによる連続得点で流れをつかむ。さらに竹内譲次がジャンプシュートを沈め、25-14と一気に突き放す。

第2クォーターに入ってもA東京の勢いは止まらず。持ち味の激しいディフェンスによって、北海道にタフショットを打たせ続けこのクォーターをわずか9失点に抑え込む。そして、オフェンスではアレックス・カークのゴール下を中心に加点していき、20点の大量リードで試合を折り返す。

第3クォーターも、残り約5分に竹内のシュートで55-33とA東京の圧倒的優位は続いたが、ここから北海道も意地を見せ、このクォーターだけで11得点を稼いだ折茂武彦の奮闘などで反撃。さらに終了間際には関野剛平が3ポイントを沈め、A東京の9点リードにまで点差を縮める。

そして勝負の第4クォーター、A東京は残り約5分で10点リードと北海道の流れを一旦は断ち切る。しかし、折れない北海道はここから再び盛り返し、残り1分半にはマイク・トラソリーニのダンクで1点差に詰め寄るが、A東京は直後に安藤誓哉が値千金の3ポイントシュートを沈めて突き放す。その後、北海道もディジョン・トンプソンの得点で再び1点差とするが、A東京はファウルゲームで確実にフリースローを沈め、4点差でなんとか逃げ切った。

ルカコーチ「勝ててホッとしています」

今シーズン3度目となる対決で、初めて1試合目を制したA東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは、まず「大事な試合に勝てました」とコメント。ただ、内容については反省しきり。

「前半と後半で真逆の展開になりました。前半はゲームプラン通りに戦えました。特にディフェンスは失点を抑えることはできました。しかし、後半は特にディフェンスで冷静さを失ってしまい全くコントロールできなかったです。まだ、勝負は決していないのに、そう思ってしまったところがあり、北海道はその隙をついて食らいついてきました。最終的には勝てて少しホッとしています」と、特に後半だけで57失点と崩れた守備に苦言を呈した。

一方、北海道の水野宏太ヘッドコーチは、「大差をつけられていた中、後半に修正して勝てるか、勝てないかの争いに持っていけましたが、トータルでは試合の始め方、終わり方を含めて自分たちがゲームをコントロールできませんでした。最後のゲームマネージメントのところで、自分がもう少し良いアイデアを持ってできれば良かったという悔しさもあります」と総括する。

「自分たちが欲しいのは勝利以外にない」

最大24点差を最後には1点差にまで追い上げた点についても、水野ヘッドコーチは「収穫はプライドを置いてこれたことだけ。正直、自分たちが欲しいのは勝利以外にないです。反撃も時すでに遅しというところがありました」とシーズン終盤の今、肉薄できたことで満足はできないと強調している。

ただ、その中でも収穫として挙げられるのは第4クォーターにディジョン・トンプソンを4番ではなく3番ポジションで起用し、彼がこのクォーターで13得点4リバウンド2アシスト2スティールを大暴れしたこと。

折茂武彦が「彼は冷静でなんでもできるので、4番より3番で起用した方が彼の持ち味も出る。後半うまくハマったのはレバンガにとって武器の一つになると思います」と語るように、これから北海道の大きな武器となる可能性を秘めているトンプソンの躍動だった。