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3月中旬の5試合すべてでトリプル・ダブルを記録

昨シーズンに、55年ぶりにしてNBA史上2人目の『平均トリプル・ダブル』(31.6得点、10.7リバウンド、10.4アシスト)という快挙を成し遂げたサンダーのラッセル・ウェストブルック。オスカー・ロバートソンに続き偉業をやってのけたウェストブルックは、2016-17シーズンMVPに輝き、NBA史にその名を刻んだ。

そのウェストブルックは今シーズン、ポール・ジョージとカーメロ・アンソニーという仲間を得て、なりふり構わず独力でプレーする必要がなくなった。それでトリプル・ダブルの回数はやや控えめになったのだが、レギュラーシーズンの9試合を残した現時点で、2年連続の『平均トリプル・ダブル』に到達する可能性を残している。

71試合に出場し平均25.4得点、9.7リバウンド、10.2アシストを記録。20日のセルティックス戦で途切れたものの、その前は5試合連続のトリプル・ダブルでスタッツを伸ばしていた。得点の平均2桁はすでに確定しているため、残るはリバウンドとアシストとなる。

サンダーは現在も西カンファレンスのプレーオフ争いを繰り広げている真っ最中のため、よほどのケガでもない限り、ウェストブルックは残り試合すべてに出場するだろう。『平均トリプル・ダブル』を狙うのだとすれば、意図的にリバウンドとアシストを稼ぐことも可能だろうが、彼にとって何より大事なのはプレーオフに進出すること、加えてできるだけ順位を上げることだ。

激戦の西カンファレンスはまだ先行きが読めないが、シーズン最後の数試合になれば趨勢は見えているはず。この時点で順位的に余裕を持てていれば、今度はチームメートたちがエースの個人記録達成を後押ししてくれるだろう。

前人未到の2シーズン連続『平均トリプル・ダブル』達成となるかどうか、残り9試合もウェストブルックのパフォーマンスに注目したい。