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「今はリズムを取り戻そうとしているところ」

14年ぶりのプレーオフ進出に向けて邁進するティンバーウルブズは、3月11日にターゲット・センターで王者ウォリアーズと対戦し、109-103で勝利。今シーズン最長の3連敗を止め、西カンファレンス5位に踏み留まった。

1位ロケッツ、2位ウォリアーズのポストシーズン進出はじきに決まるだろうが、3位から10位までわずか3.5ゲーム差の西のプレーオフ争いの行方は、最終戦までもつれそうだ。とにかく目先の勝利が何よりも最優先される中、ウルブズが負けられない試合をモノにした。

昨シーズンの最優秀守備選手賞を受賞したドレイモンド・グリーンとのマッチアップながら第4クォーターだけで14得点を記録したカール・アンソニー・タウンズは、試合を通じ31得点16リバウンドで勝利に貢献。試合終了後コートでインタビューを受けたタウンズは「この試合が持つ意味をチーム全員が理解していた。危機感を持ってプレーしないといけなかったし、何がなんでも勝つ必要があった」と語った。

ウルブズに加入したばかりのデリック・ローズは、デビュー戦となったこの日、ファンから大歓声で歓迎された。ベンチから6分の出場で2得点2アシストを記録したローズは、試合後、試合勘を取り戻す必要があると話した。「しばらくプレーしていなかったので、今はリズムを取り戻そうとしているところ。プレーし続ければ問題ない」

またローズは、「自分が気に掛けるのはチームの勝利だけ」とも語り、個人スタッツよりチームの勝利を最優先する姿勢を明確に示した。

ウルブズは残り14試合中6試合でプレーオフ進出を争うチームと対戦する。18日にはホームで首位のロケッツとも対戦するが、この日と同様に必勝の気概を持って臨まなければ勝てる相手ではない。右ひざ半月板の損傷で離脱中のジミー・バトラーが最終戦までに復帰する可能性も消えてはいないため、勝ち続けてリーダーの帰還を待ちたいところだ。

一方のウォリアーズは、ステフィン・カリーが右足首の捻挫で離脱して以降2連敗と元気がない。ヘッドコーチのスティーブ・カーは「チームの向かっている方向に自信を持っている」と話したものの、首位ロケッツとのゲーム差は1ゲームに広がっている。