渡邊雄太を擁するジョージ・ワシントン大、トーナメント初戦を冷や汗モノの勝利

2018/03/08
NBA&海外
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写真=Getty Images

気合が空回り、一発勝負の怖さを実感させられる

アメリカの大学バスケはシーズン総決算の時期を迎えようとしている。渡邊雄太が所属するジョージ・ワシントン大はA10カンファレンスのトーナメント進出を決めたが、14勝17敗と負け越した成績がたたりシード権を得られず、7日の1回戦から5日間で5試合を勝う厳しい状況に。

初戦の相手はフォーダム大。カンファレンス最下位であり、レギュラーシーズン最後の2月末の対戦では72-56と完勝した相手だったが(編集部注:トップの写真はこの時のもの)、トーナメント出場とあって士気は高い。立ち上がりこそ互角だったが、次第にボールへの執着心、インサイドのフィジカルでフォーダム大に上回られ、残り8分から1分半で0-7のランを浴びて20-30と2桁のビハインドを背負うことに。

だがここからインサイドにボールを入れられてもベースラインに追いやってシュートに持ち込ませないディフェンスが機能し始める。渡邊も思い切りの良いアタックからファウルを誘って得たフリースローを2本とも決めて反撃のきっかけを作り、難しいジャンパーもしっかり沈めてチームに勢いをもたらした。残り1分半で35-36と1点差に迫り、残り1分を切ったところでアーリーオフェンスから渡邊が放った3ポイントシュートがリングに嫌われるも味方がリバウンドを押さえ、セカンドチャンスを決めて37-36。11-0のランで逆転に成功し、39-38で前半を終えた。

後半開始早々、フォーダム大は先発ポイントガードのペリス・ヒックスがケガで続行不能となるアクシデントに見舞われるが、それでもジョージ・ワシントン大は引き離せない。前半の良い流れを継続しようとハードにプレーしようとするが、気合いが空回りしてディフェンスはオーバーヘルプになり、オフェンスも強引に打つシュートが外れ、リバウンドから走られる悪循環に。後半残り11分、渡邊のターンオーバーから速攻を許し、フリースローで55-57と再びビハインドを背負うことになった。

それでも控えのボー・ツィーグラーがインサイドで相手のギャップを突く動きから後半だけで16得点。残り1分24秒、そのツィーグラーのポストプレーからの合わせで渡邊がシューティングファウルを得て、フリースロー2本を決めて73-68と突き放す。最後のファウルゲームも渡邉がフリースローを2本きっちり決め、最終スコア78-72でジョージ・ワシントン大が勝利している。

勝ったとはいえ、ジョージ・ワシントン大にとっては課題の多い試合。連戦が続くことを考えれば、主力選手はある程度休ませたかったのだが、実際はそれどころではなくトーナメントの怖さを感じさせられる試合となった。渡邊は39分とほぼフル出場を強いられて、6本のフリースローすべて成功を含む12得点を記録した。

リバウンドで39-22と圧倒しながらリードを奪えなかったのは、クリエイトする能力が足りなかったから。ポイントガードのジャイル・ボールデンがボールを持って孤立し、相手のディナイディフェンスに積極性を削がれて攻撃を停滞させてしまった。アシストでは11-16、ファストブレイクポイントで4-16と下回った部分を、明日の2回戦までにどう修正するか。明日はセントルイス大学との対戦となる。