ブラッド・スティーブンズ

選手をサポートし寄り添うことを約束

アメリカ国内では、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドを窒息死させた警察官の不当な拘束による一件をきっかけに、人種差別に反対する大規模なデモが連日行われている。

他競技と同様に今回の事件に関して声明を発表しているNBAクラブも多く、名門セルティックスも今回の事件を悼んでいる。そのチームの指揮官を務めるブラッド・スティーブンズは選手たちに自筆の手紙を送り、選手をサポートするために寄り添うことを約束したという。

6月2日に行われたリモート会見でスティーブンズは「選手たちには、当たり前の感覚を持っている人間ならば今回の事件に心を痛める、ということを知ってもらいたい」と語った。「まともな感覚を持った人間ならば、アフリカ系アメリカ人コミュニティが感じている痛みが分かる。ただ、私は彼らの痛みを心底理解していると装うつもりはない。だから選手たちには、私が彼らに寄り添っていることを理解してもらいたい」

セルティックスのジェイレン・ブラウンは、地元ジョージア州のアトランタまで車で15時間もかけて移動し、抗議デモに参加した。スティーブンズはブラウンのリーダーシップについて「驚くことではない」と言う。「彼がリーダーシップを発揮している姿を見ても驚きはしない。それが彼だからね」