バム・アデバヨ

「家族に触れることも考えないといけなくなってしまう」

NBAは7月下旬からの2019-20シーズン再開に向けて調整中と見られている。

無事にシーズン再開となった後も、それで万事解決ということにはならない。新型コロナウイルスの感染第一波は収束に向かっているとはいえ、再び感染者が爆発的に増える可能性は絶えず存在する。

外出制限が解除されてからも、世界はこれまでとは異なる日常を送り始めた。NBAを含め、シーズン再開に向けて話し合いを続けているプロスポーツリーグも、安全上の理由で無観客、選手、関係者の定期的な検査などを徹底するのだろうが、ワクチンが開発されるまでは完全な安全策はないに等しい。

ヒートのバム・アデバヨはシーズン再開後の懸念点を、先日『AP』に話した。アデバヨが心配しているのは、接触ありの競技では避けられない汗や唾液による感染リスクだ。彼は「昔だと、スティーブ・ナッシュのように試合中に指を舐めるのが癖な選手もいた。今もそういう癖のある選手はいるんだ」と語る。

「顔面の汗を手で拭ってそのままボールに触れるしね。こういうことをどうやってコントロールするつもりなのか。だって、僕たちはボールに触らないといけないんだ。試合の後に家族に触れることも考えないといけなくなってしまう」

シーズン再開に向けて足並みが揃っているのはポジティブな話だが、実際に試合開催となれば、細かなガイドラインが必要になる。リーグも、アデバヨが懸念する感染リスクを最小限に抑える方法を考えているに違いない。