「断固たる決意を持って臨んでいく」
群馬クレインサンダーズは平岡富士貴ヘッドコーチの続投を決めた。
平岡はbjリーグ時代の新潟アルビレックスBB、NBL時代のつくばロボッツで指揮を執った後、2016年から群馬のヘッドコーチを務めている。群馬はBリーグ初年度に40勝20敗、3年目に43勝17敗で地区優勝を飾っており、3年目の2018-19シーズンにはB2プレーオフの準決勝で熊本ヴォルターズを破り、成績ではB1昇格の要件を満たしたが、B1ライセンスを交付されずに昇格が見送られた。
それでも2019年6月に不動産大手のオープンハウスが加わることで経営体制を強化し、仕切り直しで迎えた今シーズンは、開幕から8勝1敗と好スタートを切り、東地区で仙台89ERSと熾烈な首位争いを繰り広げていた。
プレーオフ進出を早々に決め、さらに今回はB1ライセンス取得にも成功。あとはレギュラーシーズン終盤にチーム力を高め、プレーオフで昇格を争うはずだったが、新型コロナウイルスの影響によりシーズンは中止に。プレーオフは行われず、中断時点で勝利数の多かった中地区の信州ブレイブウォリアーズ、西地区の広島ドラゴンフライズの昇格が決定。結果的に、レベルの高い争いとなっていた東地区の群馬と仙台がB2に残ることになった。
平岡ヘッドコーチは群馬で5年目となる契約を結び、クラブを通じてこうコメントしている。「昨シーズンは、レギュラーシーズン13試合を残し、9連勝中とチームに勢いがあり、今まで以上の手応えを感じており、プレイオフに向けて準備していましたが、シーズン閉幕となり、とても残念なシーズンとなってしまいました。 今シーズンも、アグレッシブでタフなディフェンスをベースに、B1昇格のミッションを成し遂げられる様に、断固たる決意を持って臨んでいく次第でございます」
来シーズンのB2は16チーム体制。B1から降格してくるクラブがなく、今まで以上に昇格のチャンスは大きい。コート上での結果を残しながらB1行きを逃してきた群馬にとって『三度目の正直』となるか。まずは新たなチームの編成から、挑戦が始まる。