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オールスター落選に怒ってくれたリーダーを称賛

今シーズン終了後、サンダーは3年連続して気が気ではないオフを迎えることになる。2016年にはケビン・デュラントがフリーエージェントになってウォリアーズに移籍し、昨年はラッセル・ウェストブルックとの契約交渉が難航した。最終的にウェストブルックとスーパーマックス契約を結び、エース流出を食い止めた。そして今年は、昨夏ペイサーズからトレードで獲得したポール・ジョージが、プレーヤーオプションを破棄してフリーエージェントになることが濃厚だ。

巷では、ジョージが地元ロサンゼルスに帰るのではないかという噂。それもそのはず、レイカーズはサラリーキャップを整理し、ジョージ、もしくは同じくフリーエージェントの権利を取得するレブロン・ジェームズといったスター選手の獲得に向けた準備を進めているからだ。

しかし、すべてはジョージの決断次第。サンダーでシーズンの半分を過ごした今、どうやらサンダーとの再契約に心が傾いているようだ。ジョージは、『ESPN』に「ラスの存在が決断を
より簡単にしてくれる」とコメント。「彼の性格も要因だね。主義主張を曲げない性格で、チームメートを守ってくれる」とも語った。

ウェストブルックは、ジョージが今年のオールスター・リザーブチームに選出されなかったことに怒り、メディアの前で「相応しい選手が選出されていない。ポジションでリーグのトップ
2に入る選手が選出されなかった」と、投票結果に対する釈然としない気持ちを語った。

昨シーズンまでペイサーズのエースだったジョージは、サンダーでは2番手の役割を担っている。往々にして、エース級が一つのチームに集まると不協和音が出るものだが、ジョージは「サンダーはラスのチーム」と認め、ウェストブルックに信頼を寄せている。サンダー首脳陣は、この言動がリップサービスではないことを祈っているだろう。このデュオを来シーズン以降も見られることになるかどうか。この先、揺れるであろうジョージの気持ちに注目したい。