名古屋ダイヤモンドドルフィンズを引っ張る中東泰斗「自分が良いだけではチームは勝てないと痛感」

名古屋ダイヤモンドドルフィンズを引っ張る中東泰斗「自分が良いだけではチームは勝てないと痛感」

2020/04/27

中東泰斗

2シーズン連続でチャンピオンシップ出場を果たした名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、メンバーをほとんど変えることなく今シーズンに挑んだ。しかしケガ人が相次ぎ、9連敗をするなど苦しいシーズンとなった。名古屋Dでプレーして6シーズン目になる中東泰斗に、今シーズンを振り返ってもらった。

「思っていたのと全然違うシーズンになってしまった」

──Bリーグになってから27勝、31勝、33勝と勝ち星を増やし、2シーズン連続でチャンピオンシップ進出と、若いチームは上り調子のはずでした。それが今シーズン、17勝24敗と大きく負け越した理由は何だったのでしょうか?

スタートダッシュはすごく良かったんですが、そこからケガ人も出てしまって苦しいシーズンになりました。ケガ人が出たことで、それぞれがいつもと違うポジションや役割をやることになって、迷いながらプレーしている部分がありました。何が正解かも分からずにプレーしてしまい、チームとして機能していなかったと思います。

ケガ人が復帰してからは試合を重ねるにつれて、「こういうやり方をすれば勝てる」というのが分かってきて、1月中旬からは勝ち星も増えてきました。チームとしてもここから上げて行こうという時に、新型コロナウイルスでシーズンが中止になり、不完全燃焼のまま終わってしまいました。

昨シーズンからメンバーも変わらずに挑んだので、西地区チャンピオン、そしてリーグでもベスト4以上を狙ってたのですが、思っていたのと全然違うシーズンになってしまいました。Bリーグ開幕からチームが上り調子の中でこの結果になってしまったので、本当に何かを変えなければいけないと思うシーズンになりましたね。あと、ケガ人を出さないこと、これが大事だとつくづく実感しました。

──苦しいシーズンではありましたが、その中での収穫はありましたか?

今シーズンはディフェンスが良かったと思います。失点も昨シーズンから減って、チームディフェンスが機能していました。2月の千葉ジェッツ戦で失点を抑えられたことは自信にも繋がりましたし、チームメートが揃ったら僕らは強いんだという再確認もできました。

──中東選手個人としてはどんなシーズンだったのでしょうか?

僕自身は前半戦すごく調子が良かったんです。ただ途中から3ポイントシュートの確率が悪くなってしまったので、そこは反省点です。あと、もう少し積極的に得点を取りに行けたなと思う試合もありました。ただ、ウチはどこからでも得点が取れるチームなので、自分が無理に取らなくても大丈夫な面もあります。そこは昨シーズンにやったポイントガードの経験を生かしてアシスト数を増やすことができて、成長した部分だと思います。

中東泰斗

「今シーズンがダメだったおかげで良い意識改革に」

──名古屋Dはこれまでにチャンピオンシップに出場していますが、地区優勝も含めてタイトルがなく、期待されながらあともう一伸びが足りないイメージがあります。この点にもどかしい気持ちはありますか?

この状況から抜け出したい思いはすごくあります。結局、地区2位止まりが多くて、チャンピオンシップに行ってもベスト4に入れないことが続きました。それを超えたいと思って挑んでいたので、くすぶる思いはすごくありますね。

ただ、今シーズンは良い学びになりました。今シーズンも今までと同じような中途半端な成績だったら、自分たちはダメだったと思うんです。同じ位置に3年いるよりも、今シーズンがダメだったおかげで良い意識改革になりました。チームとしても「今までのままではダメだった」と思うきっかけになったシーズンでした。

──まだ若いイメージが強い中東選手ですが、気づけば名古屋Dで在籍歴が一番長い選手になっています。「自分がチームを引っ張らないといけない」という思いはありますか?

そうですね。僕は在籍歴も一番長いですし、ドルフィンズの顔にもなってきているので、自分がやらなきゃという気持ちはあります。今シーズンは個人的には調子が良かったですけど、自分が良いだけではチームは勝てないと痛感しました。自分のプレーをどうやってチームの勝ちに繋げるのかを来シーズンはもっと考えないといけません。

今まではあまり若手選手に声を掛けたりできなかったんですが、僕も中堅になってきたので今は練習中のアドバイスも意識しています。誰が出ても強いのが本当に強いチームですよね。ただ今シーズンのウチはコートに立つメンバーや時間帯によって強さがバラバラでした。それはチームとしての意識もバラバラだったからだと思うんです。誰が出ても同じ強さが保てるように練習から強度を上げて、自分も背中で見せるようなプレーをしてきたいです。

あと、(安藤)周人が日本代表としてワールドカップに出場したことで、自分も頑張らないといけないと感じました。代表合宿から帰ってきた周人とテンさん(張本天傑)は、練習でもディフェンスの強度がすごく高くなっていたんです。今までウチでやっていたのとは違うプレッシャーだったりして、2人のプレーを見て「このレベルでやらないと代表には入れないんだ」とあらためて感じましたし、刺激をもらいました。

中東泰斗

「ファンの皆さんがあってこその自分たち」

──今シーズンの終了が決まってから約1カ月が経ちます。今はどのように過ごしていますか?

今は外出もできないので、とりあえず家で大人しくしています。シーズンが終わると、一度リセットするために1カ月ぐらいバスケから離れる期間を毎年設けているので、今はその時間ですね。もう少ししたらトレーニングを開始しようと思っています。

ただ、今は子供も外に出さないようにしているので、毎日退屈そうにしています。さすがに散歩とか、人が少ない時間帯を狙って公園に行くこともありますが、物に触れたらすぐに消毒をしたりと気を使っています。

──今は制限された日々を送っていると思いますが、その中での楽しみなどはありますか?

今は週刊少年ジャンプが毎週の楽しみですね。特に『鬼滅の刃』が良い感じなので、どうなっていくのかすごく気になっています。『ONE PIECE』も今いいところなので続きが楽しみですね。

あとHuluとかでやっている『Nizi Project』というオーディション番組をにハマっていて、息子が寝てから奥さんと一緒に見ています。そんな感じで毎日を過ごしていますよ(笑)。

──それでは最後にファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

今はこういう状況なので外出もできません。もちろん自分も早く買い物とかに行きたいと思います。それでも健康が一番大事なので、皆さんもしっかり予防をして新型コロナウイルスに感染しないようにしてほしいです。自分も喘息持ちなので、すごくコロナが怖いんですよね。

無観客試合をした時は本当に寂しくて、やっぱりファンの皆さんがあってこその自分たちなんだなと再確認しました。今は会えませんが、来シーズンに皆さんと元気な姿で会えることを楽しみにしています。

1件のコメント

  • 鈴木 健一郎 鈴木 健一郎 より:

    NBL最後の新人王だった中東選手も、Bリーグになって4シーズンが経過してオトナになったというか、勢いだけじゃなくチームの中心としての存在感が出てきました。プレーも攻守に安定感が出てきて頼れる感は年々増しています。「自分が良いだけではチームは勝てない」、「自分のプレーをどうやってチームの勝ちに繋げるのか」をこの時期にじっくり考えているのなら、来シーズンはもっと頼れるリーダーになるはず。若いチームである名古屋Dがシーズンを通して安定した結果を出せるかどうか、中東選手がそのキーマンだと注目しています!

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