ウェストブルックの3ポイントシュートが決勝点
開幕からなかなか波に乗れなかったサンダーが、ようやく活路を見いだしつつある。
12月22日にチェサピーク・エナジー・アリーナで行なわれたホークス戦では、ラッセル・ウェストブルックの決勝3ポイントシュートにより、サンダーが120-117で勝利。ウェストブルックが30得点7リバウンド15アシスト、カーメロ・アンソニーが24得点、ジョージが17得点、スティーブン・アダムズが16得点10リバウンドで勝利に貢献した。
これでサンダーは3連勝。直近6試合で5勝目を挙げて通算成績を17勝15敗とした。
ウェストブルック、カーメロ・アンソニー、ポール・ジョージというオールスターの連携が機能するのに時間がかかることは分かっていた。それは周囲も理解していたはずだが、ファンもメディアもついつい結果を求めてしまうもの。3人が噛み合わないことで「サム・プレスティGMによる大博打は失敗」という批判が出していたが、そんな雑音をシャットアウトする勝利だ。
The Brodie and the buzzer-beater. Here's how it looked on @FoxSportsOK pic.twitter.com/4S14VFGNrA
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2017年12月23日
新加入のジョージとアンソニーがそれぞれの役割を理解し、ようやくチームとして形になりつつある。最近の試合では、ジョージがアグレッシブに攻め、アンソニーがキャッチ&シュートに専念し、ウェストブルックがオフェンスの全体像を描く手法が機能している。ホークス戦後、ジョージは「チームのリーダーはラス」と明言した。その言葉どおり、ウェストブルックが勝負を決めた。
ウェストブルックは、試合後のインタビューで、アンソニーとの連携についてこう答えている。「彼はNBA史上に残るスコアラーだ。だから彼がアグレッシブにプレーし続けられるようにしたい」。そのアンソニーは言う。「キャッチ&シュートの役割を受け入れて、それを実行するには時間がかかる。チームの戦術を受け入れて、努力する。チームが機能するために努力する。みんなでコミュニケーションを取って、必要なことをする。もう自分の役割はつかめた」
One of the best at catch&shoot. Melo deadly from 3 early. #OKCvsATL
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— OKC THUNDER (@okcthunder) 2017年12月23日
ようやくチームの形、ビッグ3の形ができ上がりつつある。今後はジャズ、ロケッツ、ラプターズ、バックスとの対戦が続くが、今のパターンを試すには最高の機会だ。強豪との4試合で勝率5割を越えられれば、サンダーの形が上位陣にも通用することが証明される。あとは、プレーオフまで今のパターンを磨き続いていく中で結果もついてくるだろう。なによりもビッグ3の連携が改善されたことで、ロケッツとのクリスマスゲームが楽しみになった。