比江島慎

「バスケを通じて皆さまに元気をお届けしていきたい」

新型コロナウィルスの影響により、東京オリンピックの延期が発表された。

バスケットボール男子日本代表の主力を長らく務める比江島慎は今回の決定を受け、クラブを通して以下のコメントを発表している。

「世界中で感染が拡大している新型コロナウイルスの収束とともに、皆さまの健康を心より願っています。選手としては東京オリンピック延期に合わせてピークを合わせられるようにと思っています」

アスリートにとって、1年の延期は決して簡単な問題ではない。比江島も「気持ちの切り替えには難しさもあります」と言うが、『バスケで日本を元気に』の思いを持って、来るべき日まで準備を進めるという。

「改めてモチベーションを上げてバスケットボールに向き合っていきます。感染予防や健康管理を行いながら、東京オリンピックに向けて準備を行い、バスケットボールを通じて皆さまに元気をお届けしていきたいと思っています」

またチームメートであり、同じ日本代表候補の竹内公輔とライアン・ロシターもコメントを発表した。

ベテラン選手にとって、1年の延期によって受ける影響は若手よりも大きいはず。それでも竹内はこの機会をポジティブに捉えている。「中止にはならず、一年の延期ということで、また一年後に向けて準備していこうと思います。オリンピックがない分、今年のオフシーズンは長くなるので、しっかりと身体作りをする時間が取れるとポジティブに捉えています。しっかりとフィジカルコンディショニングをして、一年後に向けてまた頑張るだけです」

日本国籍を取得し、2月のチャイニーズ・タイペイ戦で代表デビューを飾ったロシターは、オリンピックの延期に賛同しつつこのようにコメントした。「多くの国々が予定通りのオリンピック開催から選手派遣を取り止め始め、今後も増えるであろうという状況の中、延期というのは最善の選択だったと思います。そして、来夏までにコロナウィルスの状況が改善され、世界中の人々がまた世界を自由に行き来することができるようになり、オリンピックをみんなが楽しめるようになることを願っています。これからの1年を自分が成長するための1年にし、世界の強豪と戦うためにさらに成長し、より良い準備をするためのチャンスにしたいと思います」